夫が「不倫相手の傍にいたい」と切り出す第6話
第6話の相談者は、“旧家”と呼ばれる厳格な家庭に嫁いだ朝倉唯(野村麻純)。彼女は家の格式にこだわる姑・美津子(丘みつ子)からの嫌がらせに耐えながら息の詰まるような日々を送っていた。そんな中、唯は優しかったはずの夫・渉(笠原秀幸)が女性と一緒にいるところを目撃したことで、美雲のもとへ訪れる。美雲、純、そして唯が3人で尾行すると、渉は冬美(佐藤江梨子)という女性と会っていた。渉を問い詰めると、冬美は余命半年の末期がんの宣告を受けた幼馴染で身寄りもなく、今は彼女の傍にいさせてほしい…とのことだった。事情が事情なだけに唯はその頼みを受け入れるが、美雲は渉を疑い継続して調査を進めると――。
“不倫夫”にまつわるドラマは数多く存在するが、夫が“不倫相手の傍にいさせてほしい”と妻に懇願するケースはレアな展開かもしれない。そんな同話では、愛する夫と息子のために我慢をする唯に対して、「もうこれ以上耐えなくていい。自分が幸せになる道を考えるべき」と美雲が説得。彼女が徐々に自分自身を取り戻していく姿は注目ポイントだ。
ある国会議員の依頼から、美雲と達也の過去につながる第7話&第8話
第7話では、元女優で国会議員の柳沢るり(片山萌美)が、“人気ライブ配信者の夫・シンゴ(草川拓弥)が不倫している”と美雲のもとに駆け込んでくる。確かな証拠がない中、一方的に話を進めるるりは、半ば強引に着手金を置いて事務所を後にする。その後麻衣香がシンゴの調査をしたところ、彼が女性とホテルの部屋に入っていく姿を押さえる。しかしその相手の顔を見て、美雲は衝撃を受けるのだった…。
一方、美雲の離婚の原因となったリカが偽名を使っており“実在しない人物”だと知らされた美雲は、このことを達也に伝える。そんな中で達也は、母親から市長の娘・玲香(小島梨里杏)を結婚相手として紹介される。どうやら、玲香は大学時代に達也に優しくされたことから、想いを寄せていたようで――。
クライマックスに向けて徐々に真相が明らかになっていく第7話。第1話では達也に対し完全に心を閉ざし憎んでいた美雲だったが、真相が明らかになるにつれて気持ちに変化が訪れる。依頼者の悩みはもちろん、本作では主人公である美雲自身のストーリーも見どころとなっている。
そして11月22日(金)に放送される最終話(第8話)では、美雲がるりから弁護士の懲戒請求を受け取る。それは、“大量の着手金を受け取ったにもかかわらず業務の遂行を怠った”というものだった…。さらに美雲と達也の離婚原因となったリカの正体に気づいた美雲は、ついに達也に“結婚式前夜の真相”について聞き出す――。
なお、同ドラマはシーズン2となる『「離婚弁護士 スパイダー」~偽りと裏切り編~』を2025年に放送予定で、動画配信サービス・Huluでは地上波放送に先駆けて先行独占配信中だ。