タレント、モデルの村重杏奈が主演を務める映画「悪鬼のウイルス」が1月24日(金)より全国公開となる。本作は「最後の医者は桜を見上げて君を想う」をはじめ多くの著作が支持を受ける二宮敦人のホラー小説を映画化。都市伝説で語られる“ある村”へ調査に向かった4人組の1人で、主人公の日名子を村重が演じる。本格的な演技経験はないという中での初主演。“できない”と思っていた自分にあった意外な適性を知り、初心に帰る気持ちを語ってくれた。
「これからも続けた方がいいよ」監督たちからのうれしい言葉
――初の主演作です。公開を控えた今の心境を教えてください。
撮影は2023年のことなので、待ちに待った公開という感じですね。主演発表がされてからというもの、「村重の演技が楽しみ」「村重のホラー映画を見に行きたい」といった、すごくポジティブな言葉がたくさん届きまして、早く公開されないかなってわくわくした気持ちでいっぱいです。
――演技経験は少ないですが、映画一本を通してみていかがでしたか?
得意か不得意かで言ったら、正直どちらなのか自分では分からないんですよ。ただ、今まで全く自信がなくて、ネガティブな気持ちでいたのは確かです。けれど、今回の撮影が終わった後、監督やスタッフさんたちから「演技の仕事を断っちゃダメだよ」「これからも続けた方がいいよ」という言葉を頂いたんですよね。
びっくりでした。まさかそんなふうに言ってもらえるなんて。だから、もしかしたらちょっとだけ期待しちゃってもいいのかな、頑張ってみてもいいのかなっていう自分はいます。
撮影前は不安も「想像していたよりはしっかりできた」
――今まで苦手意識のようなものがあったわけですか?
そうですね。やっぱり村重としての私が出過ぎてしまっていて、誰かになりきれるわけないじゃんって。世間的にはバラエティーの人というイメージが強いだろうし、そうした私が誰かになって、それが見る人に入っていくのかは不安でした。
――結果としてそれは杞憂に終わり、監督たちから良い言葉をもらえたわけですが、村重さん自身は撮影中に手応えはありましたか?
自分が想像していたよりはしっかりできたと思います。撮影前はただただ不安。何から手をつけていいのかも分からない状態でしたけど、現場に入ると現実的な悩みが増えていくんですよね。
明日のこのシーンはどうしよう、ここはどうしよう、とか。具体的な壁にぶつかって何をやるべきかが明確になっていったことで、むしろ自分とも、日名子という役ともしっかり向き合いながら撮影できたと思います。