藤原紀香のコメント
神戸の大学時代からの親友が管理栄養士をしているので、仕事の内容や苦労などについて認識していました。病院や会社、そして個人に寄り添う縁の下の力持ち的存在でその活躍があまり認知されていない職業なのかもと思っていたので、このお役を頂いたことはとても光栄です。
西条は、患者一人一人に対して最善を尽くしたいという思いがひときわ強い人で、長年の経験を経て人の痛みも分かる度量の深い女性です。患者さんに対して分け隔てなく、壁を作らず、あっけらかんと、自然にコミュニケーションを取ります。そして、時に厳しくプロフェッショナルとして、体についての大切なことを伝えます。その言葉選びやスイッチの切り替えが面白い人であるし、常にその心根には“この患者さんに一日も早く心身ともに健康になってもらうには、何がベストな方法なのだろう”と考えています。仕事以外では割とずぼらなところがある、という西条のキャラクター設定ですが、実は私も、完璧!と思っていることもかなり抜けているところがあるので、ドジなところは似ているなと思いますね(笑)。
橋本環奈さんについては、その力強いまなざしに芯の強さを感じます。結との初シーンでは、体調が悪くて食べられないことへの不安や葛藤がひしひしとその瞳から伝わってきて、気付けば自身も自然に西条として結に接していました。
西条は結に、“管理栄養士は命を支える仕事”であるということを示し、結がこの職業を目指そうと思いを固めるきっかけとなるキーパーソンのお役目なので、見ている方に西条の奥に秘めたその情熱が伝われば、と心を込めて務めました。
制作統括・宇佐川隆史氏コメント
結が次のステージへと進むキーパーソンとなる人物・西条小百合役。その役を、藤原紀香さんに演じていただけることを、本当にうれしく、心強く感じています。主人公・結が入院をきっかけに出会う管理栄養士・西条小百合。柔らかな関西弁で、患者と自然に打ち解けながらも、医療従事者として伝えるべきことはしっかりと伝える。人の心にそっと寄り添うその姿が、結に“管理栄養士になりたい”という新たな夢をもたらします。
藤原さんは、その包容力や温かみ、そして西条の優しさの中に潜む芯の強さを絶妙に演じてくださっています。さらに、神戸出身の彼女ならではの柔らかな方言が、さらなる説得力を生み出しています。ぜひ、西条小百合の魅力、そして藤原紀香さんの新たな一面をお楽しみ下さい。