史上最多18部門を受賞した「第76回エミー賞」に続き、1月6日(日本時間)にアメリカ・ロサンゼルスで授賞式が行われた「第82回ゴールデングローブ賞」でも、作品賞(テレビドラマ部門)や真田広之の主演男優賞など“4冠”を達成する歴史的快挙を成し遂げた「SHOGUN 将軍」(2024年)。中でも英語圏のファンを熱狂させたのは、見事な英語を駆使して物語を牽引した“戸田鞠子”を演じ、今回主演女優賞を獲得したアンナ・サワイを筆頭に、二階堂ふみや穂志もえから強くしなやかなキャラクターを演じた女性陣。日本女性の美しさを体現し世界が恋に落ちた「SHOGUN 将軍」の女性キャラクターたちに注目する。(以下、ネタバレを含みます)
米スタジオが制作した日本の戦国スペクタクル
「SHOGUN 将軍」は、戦国時代の日本をモチーフにしたジェームズ・クラベルのロングセラー小説を「トップガン マーヴェリック」のジャスティン・マークス氏らが新たに映像化した、米スタジオ制作による戦国スペクタクル。
1600年代の“天下分け目の戦い”前夜の日本を舞台に、真田演じる戦国最強の武将・吉井虎永、伊豆網代に漂着したイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(のちの按針/コズモ・ジャーヴィス)、ブラックソーンの通詞(通訳)を務めることになったキリシタン・戸田鞠子(サワイ)らが直面する陰謀と策略を壮大なスケールで描いている。
虎永が徳川家康、ブラックソーンは三浦按針、鞠子は細川ガラシャ…と歴史上の人物にインスパイアされたキャラクターも存在する一方で、エピソードの多くは小説を基にしたフィクション。今回、日本人として初めて同賞助演男優賞を受賞した浅野忠信は、虎永の家臣でありながら柔軟に立ち回る伊豆の武将・樫木藪重を演じたが、この藪重もモデルはいない。
なぎなたアクションも! “Mariko-sama”トレンド入り
そんな本作で大きな役割を果たした女性キャラクターが、サワイ演じる鞠子だ。真田演じる虎永と並び、ドラマを引っ張るメインキャラクターとして活躍し、今回「第82回ゴールデングローブ賞」では日本人として44年ぶりとなる主演女優賞を獲得した。
鞠子は、常に冷静かつミステリアスな雰囲気をまとったクールビューティーで、虎永とブラックソーンの橋渡し役。凛とした佇まいと、虎永も唸る賢さを持ち、日本の武家社会について何も知らないブラックソーンに虎永やその他の武将たちの置かれた立場や狙いを解説する。そしてこれが、日本文化に詳しくない視聴者に戦国時代のさまざまな時代的背景を分かりやすく伝えるガイド的な役割も果たしている。
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発売日: 2013/06/20