ハリウッド制作でも“日本の描き方”に一切妥協なし
ストーリー、登場人物、そして映像での表現。主演の真田がプロデューサーにも名を連ね、“正しい日本を伝える”という考えの下、脚本や時代考証、実際の撮影現場においても都度確認を行い、納得いくまでじっくりと作られたというのが、多くの人から受け入れられた理由だと言える。武将だけでなく、基本的に日本人役は日本人の役者を起用し、せりふも大半が日本語という、ハリウッドの撮影の良さを生かしながらも、日本の作品、戦国スペクタクルの醍醐味(だいごみ)を表現するために一切の妥協はなかった。
結果、このほどゴールデングローブ賞でも作品賞をはじめ、4部門を受賞。真田は「これまで私の人生に関わってくださったすべての皆さんに感謝を伝えたいです。皆さんのおかげで私はここにいます」と感謝し、「自分を信じて決して諦めないでください」と若い世代にエールを送った。
浅野は「Maybe you don’t know me.(訳:たぶん皆さんは私のことを知らないと思いますが)」というユニークな語り出しで、「大きなプレゼントを頂きました。ありがとうございます!」とガッツポーズ。“Yabushige”と同じように“Tadanobu Asano”の名前も多くの人の中に刻まれた。サワイは投票した人たちへの感謝を伝えつつ、「優れた脚本がなければ、この演技を披露することは不可能だったと思います」と脚本家チームへの感謝も伝えた。
シーズン2、3の制作も決定している「SHOGUN 将軍」。ゴールデングローブ賞4冠は、来るべき新シーズンの配信に備えて「SHOGUN 将軍」シーズン1をチェックする良い機会ではないだろうか。
◆文=田中隆信
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/shogun/
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Hodder & Stoughton
発売日: 2013/06/20