志尊淳が、1月7日に都内で開催された木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(1月9日スタート 毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系※初回は夜10:00-11:09)の完成披露試写&舞台あいさつに登場。これがドラマ初共演となる主演・香取慎吾の印象などを語った。
香取が無職同様のさえない生活を送る“最低男”役
同作は、主人公である“日本一の最低男”大森一平(香取)が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を笑いあり涙ありで描く、“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。今の時代ならではの社会的テーマも毎話盛り込んだ完全オリジナル作品だ。香取演じる一平は、テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だったが、昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるようにテレビ局を退社。大嫌いだった父親の残した実家に引っ越し、フリージャーナリストを名乗るものの仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っている。イベントには香取、志尊のほか、増田梨沙、千葉惣二朗、向里祐香も登壇した。
“最低男”一平の義理の弟であり、子ども2人を育てるシングルファーザー・小原正助を演じる志尊は、自身の役どころについて「本当はこういうふうに思っているんだけど、それを言わずにして自分で抱え込むというキャラクターなので、その苦悩を演じていけたらなと思います」と語る。
また、香取が演じる一平の印象を「僕が一緒にいるときは“最低男感”があんまりなくて、真面目に僕が抱えている問題を一緒にひもといてくれるような感覚があるんですけど、僕がいないシーンを見たときに、『子どもうぜー』みたいなことを言っていてビックリしました」と打ち明けつつ、「でも、そのギャップが今後どうなっていくかという面では皆さんに楽しんでいただけるのかなと思います」とアピールした。
香取とはこれが初共演となるが、香取と共演した感想については「僕はずっと香取さんを見て育ったと言っても過言じゃないぐらい見ていたので。最初にお仕事をするってなったとき、不思議な感覚だったんですけど」とした上で、「本当にスターだったんです。本当にスターなんですよ、香取さんって。僕がお仕事してきた中で一番スターだなっていうのを、もちろんお芝居もそうですけど、それ以外のところでも感じさせていただいています」と力を込めた。
香取「まあスターなんですよね」
そんな香取のどんなところがスターなのかと聞かれると「ロケで商店街で撮影していると、香取さんがいない時間があるんです。どこに行ったのかと思ったら、商店街のお店それぞれにあいさつをされに行っているんです。しかもリハビリの施設にも行って、おばさま方に『慎吾ちゃんだよ~!』って言って、みんな『キャー!』みたいな。しまいにはその(リハビリをされている方の)ご家族と電話されていたりするんですよ。聞いたら95歳の方だそうで。95歳の方まで人を笑顔にできて、生きる希望を与えている姿を見せてもらって、本当にスターだなと感じました」と、誰に対しても分け隔てなく笑顔を振りまく香取らしいエピソードを披露した。
それを受け、香取は「いや、あの…そうですね。まあスターなんですよね」とおどけつつ、「人が好きなので。お話するのも好きだから、商店街のロケとかだと本当にいろんなお店があって、たくさんの人がいるから、あいさつというか1件ずつのぞいて行って、『ここ何屋さんですか?』『おいしそうだね、買って行こうか』って。商店街の人たちほとんど知り合いになってすごく楽しいです」と説明した。
その流れで、向里も「『はじめまして』のとき、『あっ、どうも』って握手の出し方が…。ふわ~って星が見えました。握手の角度がスターでした」と謎の角度から香取のスターっぷりを表現し、香取は「握手の角度がスター!? すごいですね。なかなかいないですよ。握手の角度がスターって」と笑顔を見せていた。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT)