アメリカ・シアトル州の大病院を舞台に、仕事や恋に奮闘する個性派ぞろいのドクターたちの人間模様を描くヒューマンドラマの最新シリーズ「グレイズ・アナトミー シーズン20」が、1月1日より配信開始。前シーズンでは、新人研修医として5人のフレッシュなメンバーが加わっただけでなく、“グレアナの顔”ともいえるエレン・ポンピオ演じるメインキャラクターのメレディス・グレイがグレイ+スローン記念病院を去り、レギュラー出演からゲスト出演へと切り替わるなど、作品としてもターニングポイントを迎えた。今回は番組が記念すべき20周年を迎えることをきっかけにあらためて本シリーズを紹介しよう。
恋に仕事に奮闘する医師たちを描いた“ご長寿”医療ドラマシリーズ
同シリーズは遡ること20年前の2005年にアメリカで放送開始。ドクターやレジデントたちが人生に起こるさまざまな出来事に翻弄(ほんろう)されながらも、笑いあり涙ありと全力で前向きに生きていく人間模様を描いた内容となっており、現時点で医療ドラマとしては全米史上最大のロングラン(シーズン数・エピソード数ともに)の大記録を打ち出している人気作だ。シーズン21の制作も既に決まっている。
主人公メレディスが、医師のインターンとしてのキャリアをスタートさせたところから物語は始まった。同期のクリスティーナ(サンドラ・オー)らと厳しい医療の現場に四苦八苦し、目まぐるしい医師生活を送っていながらもメレディスは、多くの出会いや壮絶な別れを通し、医師として立派に成長していく姿が全シーズン通して描かれてきた。
また“グレアナ”といえば、メレディスを筆頭に仕事だけではなく恋にも100%、いや200%で全力投球する医師たちの姿が多く描かれているのも特徴的。上司部下との関係や同期同士、時には患者と恋に落ちる…そんな“破天荒”な恋模様までもが医療現場の最前線の裏側で頻繁に登場してくる。
燃え上がる気持ちを抑えきれず、仮眠室へなだれ込むキャストたちに対し「またそこに行くのかよ!」と何度もツッコミを入れながらも、恋の行方をそっと見守ることができるのもグレアナの醍醐味(だいごみ)だ。もちろんシーズン19から登場しているインターンたちもその“伝統”をしっかりと引き継いでおり、最新シーズンでは彼らの恋物語も注目すべきポイントだろう。
ドラマを通してリアルな社会問題と向き合う医師たち
一方、本作では数多くの社会問題を取り上げており、近年放送されたシーズン17では新型コロナウイルスによるパンデミック真っただ中に置かれた医療現場が描かれた。未曾有の事態の下で働き、一刻を争う医療現場で必死に患者たちの治療にあたる医師たちのリアルさを追求した内容だったことも記憶に新しい。
またシーズン19の第3話ではインターンたちによる高校生向けの性教育講習をフックに、望まない妊娠をしてしまった女子生徒をサポートする様子も。現在のアメリカ国内では中絶が認められている州と禁止されている州があり、望まない妊娠をしてしまった女性や中絶禁止を巡った社会問題が多発しているのが現実で、第3話ではそういった事情を抱えたアメリカの社会問題を取り扱っている。まさにアメリカのドラマならではのテーマともいえるだろう。
医師として常に命と向き合いながらも、恋や友情、家族関係などそれぞれの人生とも向き合うキャタクターたちは、個性的であり、人間味あふれており、奮闘する彼らの姿は共感できる部分も多くあるからこそ、これまで多くの視聴者の心をつかみ続けているのだろう。20周年のアニバーサリーイヤーをきっかけにぜひ一度彼らの医師生活をのぞいてみては。
「グレイズ・アナトミー シーズン20」は、ディズニープラスのスターで毎週水曜に新エピソードを独占配信中。
◆文=suzuki
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/greys-anatomy/
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発売日: 2022/07/27
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