
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「G-Lish」にて連載中の『誘惑ブラッドスティール』(ジュリアンパブリッシング刊)の1エピソード、『吸血鬼もどきの花屋の店長がバイトに弱みを握られる話』を紹介する。作者の鉈尾ばけさんが、1月20日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、7000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、鉈尾ばけさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
穏やかな日常の裏で、少しずつ変わっていたもの

都心から少し離れた場所で小さな花屋を営んでいる男性・久遠。その花屋では現在、人懐っこい性格の浅見がアルバイトとして働きながら、穏やかな日々を過ごしている。しかし久遠には、ある秘密があった…。
一年前、恋人から別れ話を切り出された帰り道に謎の男に首を噛まれてしまった久遠。それをきっかけに、以後血を見ると飲みたいという衝動に襲われる、吸血鬼のような存在になってしまう。そんな衝動に駆られながらも自制心を持ち、なんとか普段通りの日常を送っていた。
ある日のこと。浅見を見送った久遠は、彼がスマホを忘れて帰宅してしまったことに気づく。スマホを持って追いかけようとしたところで、意図せず起動したスマホの待ち受け画面は久遠の寝顔。衝撃を受けていると、耳元から浅見の声が響き…。
この和やかな空気が少しずつ変わる漫画を読んだ人たちからは、「ギャップ差たまらん」「愛が重い!」「かわいい2人と見せかけて」「急にスッと変わるの良過ぎる」など、多くのコメントが寄せられている。
ギャップが激しい二面性がたまらない、2人の関係

――吸血鬼になってしまった花屋の店長・久遠とバイトの浅見の奇想天外なストーリーでした。お話の発想の源はどこだったのでしょうか?
以前から人間×人外もののカップリングが大好きで、いつかそういった作品を描いてみたいな~と思っていました。特に吸血鬼という存在が大好物だったので今回描かせていただけてとても嬉しかったです!
――本作では、浅見の血を飲みたい衝動を必死に抑える久遠が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
たびたび久遠が吸血衝動を起こしたりストーカーの浅見に翻弄されたりと不憫なことが多いのですが、そのたびに弱みにつけこんで浅見が歪んだ愛情を向けるシーンがお気に入りなので、ぜひそこに注目していただきたいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
1話19ページの浅見の「夢中になったら止められないんですよ、だって恋愛ってそういうもんでしょ?久遠さん」というセリフです。このシーンだけ切り取れば一途な純愛に聞こえますが、浅見が言うと恐怖も含まれた言葉になってしまうのがお気に入りです。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
全話を通して久遠は浅見に押されがちなのですが、しっかり塩対応も見せる態度にするように気を付けています。浅見の恋愛の価値観がかなりぶっ飛んでいるので、そういうダメな部分はちゃんとダメと言える保護者のような一面を見せられるよう意識しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
しっかり二人の物語を完結させたいです。大切なキャラクターたちなので、性癖に正直に、好きなものをたくさん詰め込んで、自分の納得のいく作品に仕上げられたらと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
「誘惑ブラッドスティール」を初めて読む方も、既に読んでくださっている方にも、今後の久遠と浅見の奇妙な攻防戦(?)を見守っていただければ幸いです!
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
作者X(旧Twitter):鉈尾ばけ
▼「G-Lish」で連載中の漫画『誘惑ブラッドスティール』はこちら▼
https://www.j-publishing.co.jp/g-lish/published_work/%e8%aa%98%e6%83%91%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%83%e3%83%89%e3%82%b9%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%83%ab-3/