
唯衣が陥った“ハリネズミのジレンマ”
唯衣がパパ活をしていることは、ミタゾノに速攻でバレてしまう。家政夫には守秘義務があるので直接は口外しないが、ミタゾノは手が滑ってしまうことが多々ある。
今回も勝手に手が滑ってしまい、唯衣のバッグをひっくり返してしまうと、中から「おじさんを手玉に取る!おねだりマニュアル」なるものが見つかった。恋愛初心者でも分かる10のテクニックが書かれた指南書のようなもの。唯衣はそれにならってパパ活をしていた。
佐奈江が坂井と再婚する前に追い出さなければならない。オムレツにケチャップでメッセージを書いて伝える作戦は失敗。佐奈江に直接伝えようと試みるが、坂井がパパ活をしていることを伝えるためには、自分がパパ活していることも告白しないといけない。ミタゾノが言うとおり、どうしようもない“ハリネズミのジレンマ”に陥ってしまう唯衣。自分も傷ついてしまうこと必至。
兄・陽介を味方につけようするが失敗
唯衣も懲りない性格で、他の男性ともパパ活をしていてお金を受け取っていた。その様子を坂井が見ていたことに気づき、唯衣は逃げようとするが階段で坂井とばったり遭遇し、突き飛ばしてケガをさせてしまう…。
唯衣が帰宅したすぐ後に坂井も家にやって来て、佐奈江に「婚姻届を持ってきたよ」と結婚を申し込んだ。
陽介の会社が債務不履行で経営難だと知った唯衣は、意を決して「あの人は私のストーカーなの!」と話し、母の再婚に反対してくれるようお願いをした。兄の弱みに付け込んだ形になったが、母に内緒にするということで陽介は同意し、坂井と話をすることにした。
坂井と話をし終えた陽介は態度を一変。母の再婚を賛成。味方を失った唯衣は、ミタゾノたちにお願いし、坂井の異常っぷりを明らかにする作戦に出る。

唯衣「自立、自立って私にとっては“呪いの言葉”だよ」
唯衣の作戦はあえなく失敗。その代わりに家族それぞれの裏の顔、隠していた部分が明らかになった。
ストーカーらしき人物から唯衣を隠し撮りした写真が家に送られてきた。それを見つけた佐奈江は、ストーカー案件に強い“弁護士”である坂井に相談。ストーカーされる原因を調べるため、坂井は唯衣の行動を監視し、時にはストーカーを追っ払ったりしつつ、直接話し合おうとして接近。赤裸々に本音を話し合おう。そう伝えたかったが、伝え方が紛らわしく、唯衣を怯えさせてしまった。
結果的に、パパ活していたことがバレてしまい、第一志望の会社から内定をもらったこともうそだと判明。
陽介に関しては、ネット通販の会社は経営難で資金繰りに困り、母親の学習塾に忘れられていた「おねだりマニュアル」を勝手に販売。それが詐欺ほう助となり警察がやって来た。それは弁護士である坂井がなんとか収めたが、学習塾を経営している佐奈江が、夜は「スナックさな塾」を開店して男性客を“手玉”に取っていたことも明かされてしまった。
母親が作ったマニュアルを息子が販売し、娘がそれを使ってパパ活をしていた。という、“自立”がモットーの家族が、“自立しなくてはいけない”という強迫観念から誰にも相談できず、その結果、それぞれが裏の顔を持ってしまった。
「自立、自立って私にとっては“呪いの言葉”だよ」という唯衣の叫びは、母と兄にも当てはまっていたようだ。
パパ活相手でストーカーだと思っていた坂井は本当は弁護士で、結果的に家族みんなを守ってくれた。母親と再婚し、山口家も心機一転、再スタートを切った。
と、ハッピーエンドのように見えたが、どうやら坂井にも裏の顔がありそうだ…。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。


































