雪子「私に触らないい方がいいわよ」
被害者3人は、通勤・通学で同じ私鉄を利用しており、その私鉄で1週間前に刺殺事件が起きていたことが分かる。満員の通勤電車の車内で、薬剤師の里中恭子(中村ゆりか)が刺殺された事件で、今なお、犯人が捕まるどころか目撃者も現れず、捜査は難航していた。
薪が二つの事件の関連性を疑い始めた矢先、もう一人、新たな被害者が出てしまう。4人目の被害者の脳のMRI映像を見た青木らは、4人全員が里中恭子が刺殺された車両に乗り合わせていたことを確認する。MRI映像によると、恭子はサラリーマンと何やらもめている様子だったが、あるときから乗客たちは皆、なぜか下を向いてしまい恭子の方を全く見ない。次に映し出されたのは刺されて倒れている恭子と、傍らにいる別の若い男の姿。刺される瞬間が映っていないため、恭子を刺した犯人が誰なのか、特定することはできなかった。
青木は、被害者たちが刺殺事件の後、爪に異変を感じていたことに気付く。遺体を解剖した雪子に特異な所見がなかったか尋ねるが、見落としを疑われた雪子は不快感をあらわに。すると今度は、恭子と車内でもめていたサラリーマンの男が遺体で発見され、体に斑点が出ており新種のウィルスに感染していることが予想される。
第九で薪が青木を呼び、雪子から連絡があったかと尋ね、無断欠勤で連絡が取れないことを話す。薪がスマホから連絡すると、「あら珍しい。剛くんから私の携帯に電話が入るなんて」と言って雪子が現れる。「あの日、克洋の死を知らせてきた時以来」と続ける雪子。
「先生」と青木が声をかけると、「さてと、昔話をする暇ないんだったわ」と言って雪子はサラリーマンの男性の遺体について話をし、出て行こうとする。薪と青木が駆け寄っていくと、雪子は振り向いて手を挙げ「待って、私に触らないい方がいいわよ」と制する。そして、自分が感染者であることを告げて手を裏返して爪を見せると、その場が凍りついたようにシーンとするのだった。
雪子が感染してしまっていることがショックで、果たして雪子はどうなるんだろうかと不安に襲われた。X(旧Twitter)でも、「雪子さんどうなっちゃうのかな」「雪子、再登場で色んな意味でドッキドキしながら観ました」「雪子さん心配」「鈴木～、まだ雪子さんを連れてかないでくれぇ～」とコメントが寄せられ「雪子さん」がトレンド入りを果たした。
◆構成・文＝牧島史佳
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