新鮮な魚を長崎から中国へ! 金子昇が異国の食文化を変える!?
TBS系で、2月11日(木・祝)に放送されるドキュメンタリー「ふぞろいの魚たち」の制作発表会見が1月29日、都内で行われ、ナレーションのさだまさし、リポーターの金子昇、プロデューサーの大野陽一郎氏、ディレクターの白壁史朗氏が出席した。
同番組は、長崎で水揚げされた新鮮な魚の販売や生魚の調理法を、中国に広める活動を追うドキュメンタリー。番組内でいう“ふぞろいの魚”とは、長崎では春夏秋冬通してさまざまな種類の魚が捕れるという意味で、魚に対する敬意を示している。今回、金子は魚を生で食べる習慣がない中国に、長崎の鮮魚を売り込むという取り組みを探るため、長崎の漁場や上海の魚市場などを訪れる。
長崎出身のさだは、長崎で水揚げされる魚について、「(長崎の漁の)底引き網はなんでもかんでも(魚が)入ってくる。あまり市場に出回らない魚もあるんです」と特徴を話した。
また、現在の日本人は、豊富な種類の魚が水揚げされているにもかかわらず、養殖されたマグロやサケなどの売れる魚や調理しやすい魚ばかりを食べる傾向にあるという。そのことについて、さだは「日本は海に囲まれているのに、漁業が追い詰められ、日本人がどんどん魚を食べなくなっているという現状は、非常に重要な問題」と危惧(きぐ)した。その打開策として取り組まれている、中国で長崎の魚を販売する活動については、「中国の人々が魚を食べることで、長崎の漁業の活路を見いだせる。番組内では、現実に抱えている漁師の苦悩が描かれています。さまざまな漁業の現在が分かり、勉強になりました」とコメントした。
同じく長崎出身の金子は、長崎・五島の定置網漁を体験して、「長崎で生まれ育って、いろんな魚を食べていたし、見てきたつもりだったんですけど、それでも全然知らない魚がいっぱいいて。本当にメジャーな魚しか食べていなかったんだということを実感しました」と語った。続けて、「上海には鮮魚という考え方がないけれど、中国の人々が魚の調理の仕方やおいしい食べ方を長崎に来て勉強して、中国に広めていくことを興味深く思いました。中国の人々が長崎の魚を食べていることはうれしいです」と明かした。
最後に、金子は「約1年かけて取材しました。ほとんど台本もないままでロケが行われ、楽しみながらできました。取材を終えて、より魚を食べたくなりましたね。(今も)実家から魚を送ってもらって食べています。『長崎の魚はおいしくて、(ほかの魚と)全然違うから食べてみて』とよく(人に)薦めています」と気持ちの変化を話した。
2月11日(木・祝)朝9:55-10:50 TBS系で放送
※RKK熊本のみ昼2:00-2:55