経営者として必要なものとは?
「もう終わり」と落ち込む沙織に、庵野は「ふさぎこんでいてもなんにもなりません」と会計帳簿を渡した。
そこに隠されていた美琴の“弱み”となる悪事を沙織は突きつけ、ハナウマハンバーグの仕入れ先を元に戻すように迫った。再び母娘の戦いが始まる…と思いきや、美琴の答えは「で?」というもの。
仕入れ先だけが戻っただけでは店が持ち直すことはできないと指摘。そして「しょせん私への憎しみ。つまり感情論でしかない。そういうところが圧倒的にセンスがない。会社の代表として今あなたが一番欲するべきは、損失したものを少しでも取り戻すこと」と告げ、150億円で沙織が持つ天宮寺アイナグループの株のうち5%を買い取ると申し出た。美琴は、最初からそれが目的だったのだ。
経営者として利益だけを追求し、客の心が分かっていなかった沙織。「人の心が分からない人間に経営は無理よ」と言う美琴に、沙織は「あなたに人の心を説かれたくない。人を食い物にする、人の心がない人間に!」と反論した。だが、「人の心を持ってるかどうかと、人の心が分かるかどうかはまったくの別」と、あきれたように笑った。
ハナウマハンバーグが過去最高の売上になったとき、美琴は沙織に赤と白のツートンカラーのバラを送っていた。実はそのバラの花言葉は「戦争」。そのときから、美琴の心が読めるのかも試されていたのだ。
沙織は会社にダメージを与えたことで株主代表訴訟を起こされる可能性があるとして、庵野の助言で株を売り、経営に関わらないことを受け入れた。
経営者として母に敗北した沙織。天宮寺一族の資産を守るために庵野が暗躍しているのもあるが、丈洋と共にはじめた会社を巨大化させた美琴の経営手腕は確かなものであるのだ。
SNSには「美琴様強い」「美琴さん今回は負けかと思ったら とんだどんでん返しだな」といった感想と共に、演じている夏木マリの圧巻の演技を「かっこいい」と称賛する声も上がった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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