井上祐貴が主演を務める、3月17日(月)放送の第48回創作テレビドラマ大賞「明日、輝く」(夜10:45-11:30、NHK総合)の完成試写会が、3月12日に東京・NHK放送センター内で行われ、井上の他、共演の具志川莉央、脚本の竹上雄介氏、制作統括の須崎岳氏、演出の板垣麻衣子氏が登壇した。
若者二人の巡り合いと心の再生を描く物語
本作は、日本放送作家協会とNHKが共催する「創作テレビドラマ大賞」の第48回大賞受賞作をドラマ化。夢破れたランナーの青年・新野亮介(井上祐貴)と、生きる希望を見つけられない家出少女・心海(具志川莉央)の2人の巡り合いと再生を見つめるストーリー。若者の内面に優しく寄り添い、大人が若者と向き合うヒントがちりばめられている。
井上祐貴「皆さんにどういうふうに届くのかとても楽しみ」
会見冒頭、作品への思いを聞かれた井上は「僕の役は激しい感情の動きが多いわけではないんですが、その中でもいろんな感情がぐるぐると回っていくような感覚でした。ちょっと背中を押してもらえる、そんな作品だと思います。演じた新野は感情があまり表面には出ないので、その難しさも感じながら、台本を読み進めていくと少しずつ未来が切り開かれていき、明るくなっていく様子が描かれていて。映像になった時にその部分が鮮明に伝わるといいなと思っていました。完成されたものを見て、すごく感慨深いですし、皆さんにどういうふうに届くのかとても楽しみでいっぱいです」と今の気持ちを明かした。
今作が初めてのテレビドラマ出演となる具志川は、「初めて台本を読ませていただいた時に、私が心海役を演じることができるのかとても不安だったんですが、周りの方にたくさん支えていただき、監督ともたくさんお話をして一生懸命最後まで演じきれたかなと思います」と笑顔であいさつ。そして「完成したものをスクリーンで見て、新野と心海がつらいことから逃げずに立ち向かっていく姿を見て、私も頑張らないとと勇気をもらいました。たくさんの方に勇気をお届けできたらうれしいです」とアピールした。
また演出を務めた板垣氏は1063作の中から第48回創作テレビドラマ大賞に選ばれた本作の魅力について、「竹上さんのみずみずしい脚本と、井上さん、具志川さんの素晴らしいお芝居とで本当に素敵なドラマができました。脚本も登場人物がとても生き生きと描かれていて、初めて読んだ時から映像で見たくなるシーンもたくさんありました。重たいシリアスなテーマではありますが、若者らしいきらめき、透明感を残しつつ描かれているところが本当に素敵で。今回演出できてとても光栄です」と語った。
井上祐貴「毎日が筋肉痛でした(笑)」
今作で元ランナー役を演じた井上は、走るシーンについて聞かれると「僕は昔からずっとサッカーをやっており、それ以外にもランニングをしたりするんですが、走り方というものが180度違っていて。マラソンランナーとしての走り方を教えていただきましたが、ただ走るだけでもこんなにもバリエーションがあるんだと驚きました。新たな発見もありましたし、毎日が筋肉痛でした(笑)」と告白。
またダンスシーンに挑戦した具志川は、「私は演じる心海と“ダンスが好き”という共通点があり、ダンスシーンをとても楽しみにしていました。今回、今までに挑戦したことのないジャズ寄りのバレエのようなダンスだったので一つ一つの動きも難しいですし、振りの中で感情を乗せて踊ることは大変でした。でも先生方も本当に温かくて、最後は楽しく踊ることができてとても良かったです」と達成感をのぞかせた。
