“誰かを守るために奔走”する姿が似合う
柳楽の大人な色気は、作品の中の子どもたちと対比するとよりヒーローらしく見える。「ガンニバル」に「二月の勝者―」、そしてドラマ「ライオンの隠れ家」(2024年、TBS系)も記憶に新しい。柳楽が演じる市役所職員の小森洸人は、自閉スペクトラム症である弟の美路人(坂東龍汰)と共に2人で穏やかに暮らしてきたが、ある日「ライオン」と名乗る少年(佐藤大空)が現れ、3人での生活が始まる。
繊細な弟に加え、やってきたライオンの面倒まで見る羽目になった洸人は、ある日「何なんだよ、疲れるな」とぼやく。反響の大きかったこのセリフにも、柳楽は単なるイライラではない感情を込めた。そしてライオンにも愛着を持つようになり、中盤からの彼の出自に迫っていくサスペンスな展開では、実の親子同然にライオンのために行動する。そんな姿は多くの視聴者の心を揺さぶった。
きっちりとした服装をしていても色気を隠せない柳楽は、いかにも「格好いいお兄さん」であり、「ガンニバル」に「ライオンの隠れ家」と、誰かを守るために奔走していく姿には憧れてしまう。
配信が始まったばかりの「ガンニバル」シーズン2では、後藤家の暴走は止まらず警察との全面抗争に至り、もはや大悟1人の手には負えない事態になっている。それでも子どもたちを助けるために奔走する柳楽の姿は、狂気をはらみながらも表情に正義感がにじむヒーローなのだ。やっぱりこの人には、全力疾走する姿が似合っている。
◆文=大宮高史
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/gannibal/
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