
長尾謙杜が4月4日、都内で開催された映画「おいしくて泣くとき」初日舞台あいさつに、當真あみ、美村里江、安田顕、横尾初喜監督と共に登壇した。
孤独な2人が紡ぐ切ないラブストーリー
同作は、森沢明夫の同名小説を映画化したもので、2人の男女による一生で一度の切ないラブストーリーを描く。幼いころに母親を亡くした心也(長尾)と、家に居場所がない夕花(當真)。同級生の2人がひょんなことから「ひま部」を結成、孤独だった2人が互いに距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう。
長尾謙杜「“どれだけ純粋に演じられるか”も大切にしました」
登壇した長尾は「今日、初日を迎えることができて、とてもうれしい気持ちでいっぱいです。ここにいるキャストの皆さん、スタッフさん、監督の皆さんが一緒に力を合わせて誠心誠意努めて作った作品が、こうやって皆さんの元に届いて、反応を返してくださるのがうれしいです」と述懐。
また、作品について「作品を作っていく中で、台本を見ていろんなことを考えながら作っていって、自分の中で計算しているものがあって、それがつながっているのを見てすごくうれしい気持ちになりました」と感想を明かした。
さらに、心也という役について「30年間一人の人を一途に愛するというのはすごく難しいことだなと思いまして、やはり30年間思い続けるためには、僕が演じた青年期の時間がかけがえのないものじゃないといけないなと思ったので、青年期は1つ1つのシーンを生きて、どれだけ充実したシーンにできるかというのを考えました」と回顧し、「心也くんの年齢で、心也くんのあの性格で、あの考えだからこそ、あそこで抱いた気持ちが30年間も思い続けられるのではないかなと思ったので、“どれだけ純粋に演じられるか”も大切にしました」とこだわりを告白。
そして、「心也くんに対して『すごく勇気ある行動だな』と思いました。僕の今の年齢だと、いろいろなことを考えて『いろんな人に相談した方がいいのかな』って考えてしまうので。心也くんだからこそできた行動というのは、『すてきでカッコいいな』って思って、すごくリスペクトがあります」と打ち明けた。
長尾謙杜が日々心掛けていることを明かす
そんな中、登壇者が「約束したいこと」について語る一幕も。
長尾は「今を大切に」と掲げ、「こうやって今日、この皆さんとここに登壇させていただいて、こうやって皆さんが来てくださって、(全国の)246スクリーンでも見てくださって、一人ひとりがこうやって集まるのって、もう今限りだと思うので、一つ一つの時間を大切に楽しんでいけたらいいなと思いますし、作品一つ、シーン一つにしても、その時の僕とその時の共演者の方と、そのシーンを演じるのって、その一瞬だけだと思うし、役にとっても一瞬だと思うので、一つ一つを大切にしていけたらと思います」とコメントした。
◆取材・文=原田健
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