中村吉右衛門さん主演、「鬼平犯科帳」第6シリーズのスペシャル回を2話連続無料放送 「蛇苺の女」「迷路」の見どころに迫る

中村吉右衛門さんが主演を務め、凶悪犯罪を取り締まる部隊・火付盗賊改方の長官として生きる男の活躍を描いた時代劇「鬼平犯科帳」。BS松竹東急(全番組無料放送・260ch)では『鬼平犯科帳 第6シリーズスペシャル』と題して、「蛇苺の女」と「迷路」を4月17日(木)夜8時より2話連続放送する。本記事では、両作品のあらすじや見どころについて紹介していく。
“鬼の平蔵”と呼ばれた男の活躍を描く「鬼平犯科帳」シリーズ
江戸時代後期に、盗賊たちから“鬼の平蔵”と恐れられていた凶悪犯罪を取り締まる部隊・火付盗賊改方。本シリーズは、その長官として活躍した長谷川平蔵の生きざまを描いた、池波正太郎氏による同名小説が原作となっている。
『剣客商売一 剣客商売』(新潮社刊)、『仕掛人・藤枝梅安』(講談社刊)と並び、池波氏の3大ヒットシリーズの一つである本シリーズ。1968年から22年間で135編もの作品を発表し、累計発行部数は3000万部を超えるほどの人気作となった。
ドラマでは松本幸四郎や丹波哲郎さん、萬屋錦之介さんらを主演に迎え、第1シリーズ~第9シリーズ、そしてスペシャル番組なども多数放送されてきた。そんな本シリーズでは、華やかでスピーディな殺陣のシーンはもちろん、吾妻橋、如意輪寺、三囲神社などの江戸時代ゆかりのスポットがロケ地として使われていることで“江戸の情緒”も楽しむことができる。
対照的な2人の女性キャラクターに注目…「鬼平犯科帳スペシャル 蛇苺の女」
平蔵(中村吉右衛門さん)は亀戸天神へ見回りをした帰りに料理屋・玉屋に立ち寄った。彼を出迎えたのは、かつて盗賊に手籠めにされたことをきっかけに離縁していたおきさ(藤吉久美子)。健気に前を向いて生きる彼女を見て安心した平蔵は店を後にするが、その後玉屋にいた商人風の客人が辻斬りに襲われている現場に遭遇する。平蔵は咄嗟に助けるが、彼は平蔵の名前を聞くと逃げるように去って行くのだった。
不審に思った平蔵は玉屋に戻りその客人について尋ねると、針ヶ谷の宗助(ベンガル)という腕利きの嘗役である張替屋の男と会っていたことが判明。さらに客人の正体が凶賊・沼目の太四郎(中尾彬さん)であると突き止める。その後、宗助とともに太四郎の行方を追う平蔵。しかし、宗助の妻・おさわ(余貴美子)は太四郎と情事を重ねており、宗助を殺そうと企んでいた――。
本作は中村さんの持ち味でもある激しい殺陣のアクションシーンも健在で、ファンも大満足の一作に仕上がっている。また、健気に明るく日々を過ごすおきさと、夫を抹殺しようと企むおさわの2人の女性キャラクターにも注目。対照的なキャラクターを登場させることで、物語にメリハリをつけている点や、役を全うする藤吉、余の演技力も見どころの一つだ。
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