“なぎなた”挑戦でアクションに意欲
――憧れの朝ドラの現場はどうでしたか?
本当に憧れの現場だったので、参加できたこと自体すごくうれしかったですし、これまでの現場とはまた違う、新鮮さがありました。どこか初心に帰ったような気持ちで撮影に挑めました。
――演じるうさ子についても教えてください。
うさ子は、明るいんですけどちょっと泣き虫でめそめそするタイプでもあって。ただ、泣くことで気持ちを切り替えて前に進めるんです。周りの影響をポジティブに吸収してどんどん成長していく。のぶちゃんとの友情や、なぎなたを通じて変わっていく姿が魅力的だと思います。
――泣き虫な部分は志田さん自身にもありますか?
私も悔しかったり疲れたり、逆にすごく幸せだったりすると、寝る前に一人で泣くことがあるので、泣き虫な部分は共感できます。
でも、次の日に引きずることは絶対になくて、泣くことで気持ちを切り替えて次の日はもう何事もなかったかのように頑張れるタイプ。泣くことがいいリフレッシュ方法になっています。そういう意味では少し似ているかもしれません。
――なぎなたも難しそうですね。
なぎなたは初めてで、そもそも「なぎなた」という言葉を知らなかったんです(笑)。アクション、殺陣も未経験だったので、最初は本当に下手で、スタッフさんも本番までにできるか心配だったと思います。でも、ひたすら練習して、最後には「すごく良かったよ」と褒めてもらえました。
なぎなたをしたことでアクションに興味が湧いて、撮影後に「これからアクションをやりたいです!」とマネジャーさんに伝えました。
――具体的にはどんなアクションがいいですか?
なぎなたのような武器を使ったアクションも、素手のアクションもどちらも挑戦したいです。新しい自分を見せられたらいいなって思っています。
今田美桜との意外な共通点「食べることが大好き」
――ヒロインの今田美桜さんとの共演はいかがでしたか?
今田さんは、のぶちゃんそのまんまの明るさで、周りを明るくしてくれるし、いつも笑顔でみんなと話している印象。私が「この動画にハマッてる」と見せると、笑いながら一緒に見てくれて、本当に気さくな方です。
――共演していて感じた意外な一面はありました?
食べることが大好きなところは意外な共通点でした。スタジオの献立表を見て「今日何食べようかな~」って楽しそうに話すんです。私も食べることが好きなので、食事の話で盛り上がりました。よく「何曜日のこれがおいしいんだよ」と今田さんに教えてもらいました。
――そんな「あんぱん」の現場は志田さんにとってどんな経験になりましたか?
役者としてだけでなく、人間としても成長できた場所ですね。始まるまではどんな反響を頂けるのか正直不安でしたけど。これからも視聴者の皆さんにうさ子というキャラクターが愛されるといいなと願っていますし、この経験は私の役者人生の宝物です。
――ここに来て急に緩い質問ですが、「あんぱん」にちなんで、好きなパンは?
パンは昔から大好きで、パン屋さんを見つけるとつい入っちゃうんです。特に塩パン、クロワッサン、砂糖がかかったデニッシュ系が好き。お気に入りのパン屋さんもいくつかあって、時間があれば立ち寄っています。
――最後に、「あんぱん」といえば“愛と勇気の物語”ということで、志田さんが愛しているものは?
愛しているのは愛犬です。1匹目は3年前に、2匹目は去年「消せない『私』-復讐の連鎖-」(2024年、日本テレビほか)の撮影中に迎えた子。特に2匹目は去年の忙しい時期だったのですが、「この子だ!」と運命を感じてしまって。
忙しい時期にお迎えしてしまったので、1匹目より最初の頃は一緒にいる時間が少なかったんですけど、初日からすごく懐いてくれて、やっぱり運命だったんだなと。仕事中は家族がケアなどしてくれていたので、本当に助かりました。「消せない私」はヘビーな作品でしたけど、愛犬たちに癒やされていました。家に帰ると飛びついてくる姿に毎日元気をもらっています。
◆取材・文=森井夏月(STABLENT)

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