人気バラエティー番組「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)のドッキリ企画から誕生した、お笑い芸人・狩野英孝がふんするアーティスト“50TA(フィフティーエー)”が、アルバム『50TA』をリリース。一度限り(?)のCDについてインタビューを行った。
“50TA”とは、昨年放送された「ロンドンハーツ」で狩野に仕掛けられた、「CDを出す」という壮大なドッキリ企画から生まれたアーティスト。狩野はドッキリだと気付かないまま、自作で曲を作ったりライブに挑戦。当初CD化の予定はなかったが、番組サイトでの着うたダウンロード数が70万件を突破したり、昨年10月に千葉・幕張で開催されたライブには5000人の定員に40000人以上の応募が殺到するなど、爆発的な人気を獲得。そんな視聴者からのリクエストに応える形でCD化されることになった。
CDリリースに当たって、狩野は「心のどこかでまだ(ドッキリじゃないかって)疑ってます(笑)。でもやっぱりアルバムが出るのはうれしいですね。お笑いの営業で地方に行った時に熱狂的なファンの方が“50TA”っていう垂れ幕を作ってきてくれたり、ネタやるより歌を歌う方が会場が盛り上がったりして、ちょっと寂しいところはありますけど(笑)」と、ドッキリを疑いつつも喜びを隠せない様子。
楽曲については、「本気でやってますから。レコーディングの1週間後には(お笑いの)単独ライブとかあったんですけど、ネタとか一切考えなくて、本業が何か分からなくなるくらいやってました」と、意気込みは相当のもの。
CDには番組でも放送していない新曲「ゆびきりげんまん」(ボーナストラック)を含め、全12曲が収録。「完成したものを聞くと自分で『天才だな』と思うんですけど、今までの番組の放送全部で(曲に対して)『なんだよ!? これ』とか『意味分かんない』みたいなことを(田村)淳さんたちに言われて『なんで分かってもらえないんだろ』って、すごくもどかしい気持ちになりましたね(笑)。ほかにも『レット・イット・イート』っていう、おなかがすいたときに歌う歌とか『交換日記』っていうバラードの曲もあるのでいつかは(世に)出したいですね」と、早くも次のCDの構想も!?
昨年2月のCDドッキリから続く一連の企画を通して、自分の気持ちを曲にすることがすっかり得意になった狩野。「アルバムが発売される気持ちを曲にするとしたら?」と尋ねると、「蛇の道」と答えが。「ここまでたどり着くのに相当長く感じたし、つらい思いとかいろんな道を経てきたっていう意味を込めて、こういうタイトルにしたいですね。でも、出すからにはチャートの1位を狙いますよ。幸いいろんな地方に(お笑いの)営業で行けるので、その会場で手売りから始めて、多くの人に聞いてもらえるようにしていきたいと思ってます」と力強く宣言。“アーティスト・50TA”として、「一度限り」ではなく、新たなスタートを予感させる(?)コメントで締めくくった。
発売中 【CD+DVD】 3150円(税込)EX RECORDS
※DVDには「50TAラップ〜東京寄り道メロディ〜」のPVとライブ映像3曲を収録
「ロンドンハーツ」
毎週火曜夜9:00-9:54 テレビ朝日系にて放送