
横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第19回「鱗(うろこ)の置き土産」が5月18日に放送された。鱗形屋(片岡愛之助)との思いがけないつながりに蔦重(横浜)が涙した一方、江戸城内での意次(渡辺謙)の涙も印象に残った。(以下、ネタバレを含みます)
数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く
森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く痛快エンターテイメントドラマ。
蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見い出し、また日本史上最大の謎の一つといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。
幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙、美人画が大評判となる喜多川歌麿役で染谷将太らが出演。語りを綾瀬はるかが務める。
将軍跡継ぎ問題に揺れる中、家治の側室・知保の方が毒をあおる
蔦重と店を畳む鱗形屋とのやり取りが感動を呼んだ第19回。そのころの江戸城は、10代将軍・家治(眞島秀和)の跡継ぎ問題に揺れていた。
家治の側室・知保の方(高梨臨)が次の将軍と期待されていた息子・家基を亡くし、悲しみに暮れていた中、意次が家治に新たに子をもうけるよう進言。それで知保の方は「もはや私は徳川には無用のもの」と毒をあおった。
ただ、意次はそれが狂言だと感じ取っていた。実際、知保の方は御三卿の一つで治済(生田斗真)が当主の一橋徳川家に仕える大崎(映美くらら)に「よき塩梅」に毒をあつらえてもらったのだった。家治の新たな実子を望まないのは、同じく御三卿の田安徳川家初代当主・宗武の正室で、宗武の七女・種姫(小田愛結)を家基の正室にするために家治の養女として送り込んだ宝蓮院(花總まり)も。権力を巡る女たちの思惑が渦巻いていた。
そんな中、家治自身は一つの考えにたどり着いた。


































