昨年10月29日から始まった吉川晃司の25周年記念ツアー「25th Anniversary “LIVE GOLDEN YEARS TOUR”」のファイナル公演が、6日、東京・日本武道館で行われ、デビュー曲の「モニカ」から最新シングルの「傷だらけのダイヤモンド」まで、メドレーを含めて約3時間で全40曲を歌う、熱いステージを繰り広げた。
スクリーンに、デビューしてからのジャケット写真が次々と映し出され、客席から大歓声が沸き起こる中、吉川は剣を手にシルバーのスーツで登場。弥吉淳二(ギター)、菊地英昭(ギター)、小池ヒロミチ(ベース)、ホッピー神山(キーボード)、坂東慧(ドラム)ら豪華なバンドメンバーと共に「アクセル」や「SPEED」など疾走感のあるナンバーを畳み掛け、吉川ならではの“シンバルキック”も早々に飛び出して会場は一気にヒートアップ。そして「ツアーファイナルだぜ! よろしく頼むぜ!」と叫ぶと、最新アルバム『Double-edged sword』から「El Dorado」や「ロミオの嘆き」などを熱唱。さらにピアノのみで「すべてはこの夜に」と「ONE WORLD」をしっとりと歌い上げた。
中盤では、イニシャルの“KK”をモチーフにした巨大オブジェに過去のライブ映像が映し出され、キラキラ輝く衣装にチェンジして登場。「25周年を振り返って、あんな歌やこんな歌を歌おうと思います」と、25周年特別メドレーを。「にくまれそうなNEW フェイス」「モニカ」「キャンドルの瞳」などの懐かしいヒット曲から、COMPLEX時代のナンバー「1990」「BE MY BABY」を含む15曲を盛り込んだぜいたくな内容で、ファンは1曲ごとに「お〜!」「ワ〜!」と拍手や歓声を上げつつ体を揺らした。メドレーを歌い切った吉川は「手前勝手ですが、ベスト的な感じでやってみました。次は50周年の時にまたメドレーやるから、それまでみんなくたばんなよ」と笑ってMC。本編ラストは、手拍子と大合唱が響き渡った「Juicy Jungle」で締めくくった。
そして、アンコール1曲目は「光と影」を歌い上げ、感激の拍手を送る客席に「バラードで終わるのもなんなんで…。だいぶ抑えているけど、こういうのが好き(笑)」と、最新アルバムから「SPIDER BOYS」を披露。 そして最後のMCでは、「(25周年のアニバーサリーを)おととしの夏の信長からやってきて…その間に骨折ったり、いろいろあったけど、楽しいアニバーサリーでした。おかげさまで無事にファイナルを終われそうな予感がしてきました。それも集まってくれた同志の皆さんのおかげです、ありがとう。まずは50周年に向けて、己が信じる道をひたすらに勝手気ままにやっていきますんで…ほっといてやってください(笑)」と、吉川らしいメッセージを送り、「KISSに撃たれて眠りたい」と「せつなさを殺せない」でフィナーレ。男女幅広いファンで埋め尽くされた客席からの「吉川〜!」「晃司〜!!」という大声援に包まれて、約3時間におよぶステージが終了した。
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