
俳優の南沙良と馬場ふみかが、6月8日に都内で開催された映画「愛されなくても別に」完成披露試写会に登場。メガホンをとった井樫彩監督と共に作品にまつわるトークを展開したほか、南と馬場が6月中に誕生日を迎えるということで、サプライズで祝福を受けた。
クランクイン前に“年表”で役作り
同作は、「響け!ユーフォニアム」シリーズなどの武田綾乃氏の同名小説を実写映画化したもの。毒親、虐待、性暴力など家族間で生じる問題から社会のひずみに切り込みつつ、その世界をサバイブする女性たちのすがすがしさと、“不幸中毒”からの脱却までを鮮やかに描いた物語。南が主人公の大学生・宮田陽彩を、馬場は宮田の大学の同級生でありアルバイトの同僚でもある江永雅を演じる。
演じる上で意識したことについて、南は「クランクインする前に井樫監督が(年表のような)資料をくださって、それがお芝居をする中での助けになりました」と井樫監督が作成したキャラクター設定資料を参考にしたことを明かすと、馬場も「『(演じるキャラクターについて)小学何年生の夏休みは~』とか(笑)。『家族と出掛けて…』みたいなことであったりとか、『学生時代クラスの中でこういう存在だった』みたいなものまで細かく(書いてあった)」と付け加えた。
また、今作は年表以外に南と馬場のためにアクティングコーチ(演技指導やメンテナンスをする人)も取り入れたという。その意図について、井樫監督は「役をやる上で彼女たちの手助けになることは何だろうか?と考えたときに、シーンに描かれていないことだったり、そういうものが本編のお芝居にも影響してくるんじゃないかなと」と説明。
井樫監督から南&馬場に花束をプレゼント
それもあって2人はクランクイン前からしっかり準備ができたようで、南は「今まで演技についてしっかり座学で学ぶことって本当になかったので新鮮でしたし、勉強になりました」と振り返ると、馬場も「台本を頂いてからカメラの前に立つまでどういう順番でどう役を作って準備していくかというのを机と椅子で、ノートを開いて勉強したんですけど(笑)。これからお芝居を続けていくにあたってもすごく助けになるなと思いました」と、新鮮な体験に感銘を受けたことを伝えた。
そんな中、南が6月11日(水)に23歳、馬場が6月21日(土)に30歳の誕生日を迎えることから2人にはサプライズでバースデー祝いが行われる場面も。南は3日後だが、馬場は約2週間後ということもあって少し早めの実施となり、「予想外でした」(南)、「全然そんなこと考えてませんでしたね」(馬場)と、いろいろな意味でサプライズだったようで、それぞれ井樫監督から花束を手渡され、照れ笑いを浮かべていた。
あらためて新たに年を重ねるにあたっての抱負を求められると、南は「体調を崩さず、健康に、去年1年もそうだったんですけど、より新しいことにチャレンジしていける1年になったらいいなと思っています。頑張ります」と力強く意気込んだ。
そして馬場は「そうですね。ちょうど30代に入るということで、すごく楽しみにしています。先輩方に『30代は楽しいぞ!』ってすごく言われるので、楽しく健康に日々を営んでいきたいと思っています」と柔和な笑顔で語っていた。
映画「愛されなくても別に」は、7月4日(金)に東京・新宿ピカデリーほか全国ロードショー。
◆取材・文・撮影=松崎太陽(STABLENT)
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