引退する宮里藍へ「ウェブ先生」の最後のお願いとは…?
今シーズンで現役生活に終止符を打った宮里藍に迫るドキュメンタリー「ノンフィクションW 宮里藍、いま本人が語る!“ゴルフ人生”」が、12月10日(日)にWOWOWで放送される。
2006年からアメリカLPGAツアーに進出した宮里。参戦早々にショットが左右にぶれる“ドライバーイップス”に直面するが、それでも諦めることなく努力を続け、2009年のエビアンマスターズでツアー初優勝を飾る。2010年には5勝を挙げ、日本人初の世界ランキング1位になる快挙を成し遂げた。世界中のファンから愛され、世界一まで上り詰めた宮里藍の、アメリカLPGAツアーのプレー映像やインタビューを中心に、彼女のゴルフ人生を振り返る。
また、番組では宮里が“ウェブ先生”と慕い、メジャー大会通算7勝を誇るカリー・ウェブ(オーストラリア)へのインタビューもあり、収録後に都内で取材が行われた。
「彼女はツアーの全ての選手から愛されていました。最高のレベルで競い合うようなライバルから、ツアーカードを保持するのに頑張っている選手まで。だから引退の知らせを聞いた時は、ツアーのみんなが悲しみました」と、宮里の引退について語ったカリー・ウェブ。
宮里との思い出は、「いろいろありますが、1番最初に一緒にプレーした2005年のANZレディースマスターズでは、もちろん前評判は聞いていたし情報も入っていたけど、そのなかでの彼女のプレーぶり、メンタルの強さなどが印象に残っています。もうひとつは、2009年にエビアンマスターズで初勝利した時、自分もプレーしていたので18番ホールで彼女を祝福しにいったのが思い出深いです。背負っていたものも大きかったと思うので、そこから解き放たれた瞬間で、それが転機となり、その後大活躍していったと思います」
宮里から“ウェブ先生”と呼ばれることについては、「たぶん先輩ということで、リスペクトの意味を込めて先生と呼んでくれたのだと思います。慕ってくれるなかで、とても良い関係が築けました。いろいろな話をふたりでし、どうやったら自分のベストを引き出して勝ちにつなげるか、ということをたくさん話しました。そして、彼女から逆に学んだことは、私自身がほかの人に有益なアドバイスをすることができる、ということを気づかせてもらった」
最後に、宮里の今後についてエールを贈った。
「AIちゃん、素晴らしいキャリアをおめでとう。もし、あんまり連絡が取れなくなったら怒ります(笑)。これからも良い関係で、そして将来的には、また人生のどこかでめぐり合わせがあることを期待しています。日本的には先輩を敬うというのがあると思うので、まずはマメにAIちゃんから連絡してください!」
「ノンフィクションW 宮里藍、いま本人が語る!“ゴルフ人生”」
12月10日(日)夜9:00 WOWOWプライムにて放送