加藤ローサがオーストラリアで“エコ”に開眼！「肩の力を抜いて楽しんで」
3月13日（土）にBS朝日で放送されるドキュメンタリー番組「EARTH friendly スペシャル 加藤ローサの未来大陸オーストラリア 結びあう人と地球 大地と海の旅」で、オーストラリアの“エコロジー”な暮らしを体感した加藤ローサ。約1週間の日程を終え、帰国したばかりの彼女に旅を振り返ってもらった。
――まずは旅を終えてのお気持ちを聞かせてください。
すごく貴重な経験をさせていただいたなと思っています。いろんな人々、自然、動物に出会って、濃密な時間を過ごしました！
――番組ではオーストラリアの方々の環境意識の高さや、地球に優しい暮らしを実践する姿をさまざまにリポートしています。加藤さんが特に印象に残っているのはどんなところですか？
サウス・ストラドブローク島の「クーラン・コーブ・リゾート」という、“エコリゾート”を実践している場所があるんですが、最初、わたしはエコとリゾートという言葉は矛盾するんじゃないかと思っていたんです。ところがそこはガソリン車の乗り入れが禁じられていたり、ホテルの建物に廃材が使われていたり、LGPガスやソーラーパネルで電力をまかなっていたりして、地球環境に気をつかっていて。だからといって生活には何の不自由も我慢もなかったんですよ。“エコ”なのにリゾート、というのが驚きでした。
――街の駐車場の木の上に、普通にコアラがいるのもビックリしました。
そう！ わたしもコアラがいるのを見てすごく興奮しました！ でもコアラ保護のボランティアの方は、「特別なことじゃない。もともとコアラがいた場所にわたしたちが駐車場を作っただけだ」と言うんですよ。ボランティアの方々は休日にユーカリの木を植えたり、母コアラがいない子コアラを24時間、仕事場にも連れていって面倒を見たりしているんです。そういう活動が日常に溶け込んでいるということがとても印象的でしたね。
――そうした活動は日本ではなかなか見ませんね。
日本とはまったく違うなと思いました。番組の企画を聞いた当初は、日本の“エコ”と何が違うのだろうと疑問に思っていたんですよ。行ってみたらもう、全然、違いましたね。日本で“エコ”と言うとちょっと格好いいことで特別なことというイメージだったんですが、オーストラリアでは生きているならエコをするのは自然なことという感覚でした。
――話は少し変わりますが、オーストラリアへ行くのは初めてでしたか？
はい！ 初めてでしたが何にも苦労がなかったんです（笑）。強いて言えば日差しが強かったことくらいで。オーストラリアの方々もとてもフレンドリーでした。日本ではよく「おばちゃんがアメをくれる」ことがありますが、そんなノリでオーストラリアの方はハチミツをくれるんですよ。しかも自家製、庭に巣箱を置いて作った天然のハチミツなんですよ！ すごいですよねぇ。
――オーストラリアで出会った方々の中で、特に印象的だった方はいますか？
面白い方はたくさんいました。エコに関心がある人が集まる「マレーニ」という街では、子孫のために自然の種子を保存するおばあちゃんとお話をさせていただいたんです。その方は子孫が安全な野菜や果物を食べられるようにと種子を保存しているんですが、「自分の孫の世界のために、わたしができることはこのくらいしか…」と言って泣き出してしまって。どうしようかと思っていたら、スタッフの方が「大丈夫、この方はここで必ず泣くんです」と（笑）。とにかく皆さんアツくて、危機感がすごいんです。それがとてもすてきなことに思えましたね。
――加藤さんの環境への感覚も変わったのでしょうか？
意識は変わりました。だからといってオーストラリアの方々と同じようなことを東京でもできるわけじゃない。わたしが住んでいる街でできることは何なのかを考えないといけないなと思いました。ですが、番組は堅苦しくならずに見ていただけると思います。オーストラリアの方々は責任感はとても高いですが、皆さん生き生きとしていてとても楽しんでいるように見えましたから、その姿を見るとむしろ肩の力が抜けますよ。“エコ”だからと力を入れず、自然な感覚で楽しんでいただけたればと思います。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
3月13日（土）夜7:00-8:55 BS朝日で放送
[プロフィル]
加藤ローサ（かとう・ろーさ）'85年6月22日生まれ。鹿児島県出身。A型。
