竹内涼真が助演男優賞に輝く!「自分で納得がいったところは数少ないんです」
'17年夏クールにかけて放送されたドラマを対象に開催した「週刊ザテレビジョン 第94回ドラマアカデミー賞」の受賞作が決定。
最優秀助演男優賞には、「過保護のカホコ」(日本テレビ系)でヒロイン・カホコ(高畑充希)にストレートな愛情を投げかける麦野初を演じた竹内涼真が選ばれた。
画家を目指す大学生の初は、最初は過保護に育てられたカホコに対し冷たい態度を示すが、次第にカホコの愛情深い性格に引かれていく。ついには、カホコの両親の前で堂々と交際宣言するなど、男らしい姿も見せた。
竹内は、現在放送中の秋ドラマ「陸王」(TBS系)では、物語のキーパーソンとなる陸上競技部員・茂木裕人を演じ、今最も注目の若手俳優だ。そんな竹内に受賞の感想と喜びのコメントを聞いた。
――ドラマアカデミー賞で、最優秀助演男優賞に選出されました。受賞のお気持ちをお聞かせください
まずとてもうれしいのと同時に、自分の予想を超えた反響に驚いてます。ただ、視聴者のみなさんが支持してくださった麦野初への評価は、このキャラクターを作り上げた脚本の遊川和彦さんのおかげだと思っています。
――今回演じた麦野初の男らしく、爽やかなキャラクターが多くの視聴者の心をとらえましたが、演じる上で意識していたことはありますか?
遊川さんからは、強さも弱さもムキ出しで格好つけないのが初という人物の勘所だと言われていました。ただ、こうした直球な役ほどストレートに演じただけではなかなか魅力を出すのが難しいと感じていたので遊川さんや監督にたくさん指導していただいたりと、実はとても綿密に作り上げていった役でもあります。実際、僕一人ではこの役を成立させるのは難しかったと思います。
――初が熱くカホコを叱咤したり、相手の家族に堂々と交際宣言をしたり、あるいはてらいなく号泣したりといった数々の名シーン、名ゼリフが話題を呼びました
たしかに(台本の)文字で読むとちょっと恥ずかしいようなセリフでも、初が言うと成立してしまう。そんなキャラクターですよね。毎回台本をいただいて、「遊川さんが重点を置いてるのはこのセリフだろうな」というところは分かりました。ただ、そこだけを意識してしまうとキメゼリフ的に浮いてしまって、前後の感情がつながらないと思ったので、むしろそのセリフに行くまでの気持ちを高めることを大事にしていました。