【「覆面系ノイズ」連載】小関裕太『ちょっと、バンドメンバーに混ざってみたかった(笑)』
人気少女漫画を「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」の三木康一郎監督が映画化する「覆面系ノイズ」が、11月25日(土)より公開となる。キャスト陣によるリレーインタビューの第3回に登場するのは、ヒロイン・ニノの初恋の相手、モモを演じた小関裕太。思いを伝えようとするニノを拒絶するミステリアス男子を、どのように演じたのか?「音楽が大好き」という役柄ともリンクするプライベートまでを語ってもらった。
天才の雰囲気を出すこと。それが自らに課したテーマ
――不器用な登場人物たちが、音楽を通して想いを伝えようとする姿を描く青春物語です。演じられたモモもとてもミステリアスで不器用な男性でしたが、脚本を読んだ感想はいかがでしたか?
ニノ、ユズ、モモの三角関係が見ていてとてももどかしく、くすぐったくなりました。とても魅力的でミステリアスな3人が音楽を通じて、心がつながり、時にはぶつかり、すれ違い、原作も脚本もワクワクしながら読んでいました。心を閉ざしたモモに、人はひきつけられるのではないかなと思います。僕も彼にひきつけられた人のうちの1人です。
高校生当時の僕ではできない役だった
――ベースにも初挑戦しています。モモを演じる上で大事にしたのはどんなことですか?
ベースは死ぬ思いをしながら練習をしていました(笑)。またモモは、高校生でありながら天才プロデューサーとしての顔も持っています。もう一つ自分に課したテーマとして、佇まいからも“天才の雰囲気を出す”というのがあって。周りにミュージシャンの友だちや先輩も多いので、そういう方々から話を聞いたり、“音楽の匂い”を吸収させてもらったりしました。
――モモは天才でもあるし、登場人物の中でもとりわけ大人びた雰囲気もありますね。
僕は今22歳ですが、そこの部分でいうと実年齢がいい方向に作用したと思います。僕が実際に高校生だったときを振り返ってみると、モモよりももっと幼かったと思います。高校生当時の僕ではできない役だったと思うので、今このタイミングでモモという役と出会えてとてもうれしいです。でもちょっと、バンドメンバーに混ざってみたかったです(笑)。
こせき・ゆうた=1995年6月8日生まれ、東京都出身。映画「Drawing Days」(2015年)、「ドロメ」(2016年)で主演を務めたほか、ドラマ「ごめんね青春!」(2014年TBS系)や舞台など出演作多数。2018年には出演映画「ちょっとまて野球部!」(1月27日・土公開)、「曇天に笑う」(3月21日・土公開)も公開
映画「覆面系ノイズ」
11月25日(土)公開
監督=三木康一郎/脚本=横田理恵、三木康一郎 出演/中条あやみ、志尊淳、小関裕太、真野恵里菜、磯村勇斗、杉野遥亮ほか
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