
一人っ子で育った人や、兄や弟がいる女性にとって、姉妹モノのドラマで描かれる“優しいお姉ちゃん”と“かわいい妹”という関係性にはあこがれを抱くもの。自分に姉妹がいたとしても、ドラマや映画の世界観はキラキラと輝いて見えるのではないだろうか。今から11年前に放送された「ディア・シスター」(2014年、フジテレビ系)は、石原さとみと松下奈緒が性格も生き方も全く異なる凸凹姉妹を演じた作品。真面目で不器用な姉・葉月(松下)と、自由奔放な妹・美咲(石原)が、大人になり再会する第1・2話を紹介する。現在FOD・TVerで無料配信中だ。 (以下、ネタバレが含まれます)
結婚前で悩む姉・葉月と自由奔放な妹・美咲が再会する
今作は、葉月と美咲の姉妹が、傷つけ合いながらもお互いに足りない部分を補い合って共に生きていく、ちょっぴり切ないラブコメディー。高校卒業と同時に姿を消し、音信不通状態だった深沢家の2人姉妹の妹・美咲が、姉・葉月の前に突然姿を現して、それぞれの人生に波乱が起きる。丁々発止の口ゲンカなど、凸凹姉妹が魅せる“姉妹あるある”は必見。さらに、2人が抱えている誰にも言えない秘密とは?三角関係にとどまらない多角関係に絡み合う大人の恋愛模様の行方は?“姉妹の絆”だけでは語れないラブコメディーである。
第1話は、妹と再会して混乱の日々が舞い戻る姉の姿が描かれる。区役所で働く葉月は隣の課で働く恋人・達也(平岡祐太)が結婚に踏み切ってくれず悩んでいた。葉月の母・七重(片平なぎさ)と久しぶりに電話をするも、七重とは日頃から折り合いが悪くすぐに電話を切られてしまう。その夜、葉月が帰宅すると部屋に妹の美咲がいた。人生の大事なイベントを美咲のせいで何度も台無しにされてきた葉月は、身勝手な美咲に怒りをぶつけるが、美咲は葉月の好きな焼酎で機嫌をとる。そして葉月が酔いつぶれた後、葉月の持ち物や部屋をチェックするのだった。翌朝、葉月は親友の和子(森カンナ)と日課のジョギングをする。美咲を知る和子からは1日でも早く追い出すべきと忠告される。
昼過ぎに目覚めた美咲は、高校時代の担任・宗一郎(田辺誠一)からの着信に気づく。だが美咲は宗一郎の弟で親友の永人(岩田剛典)に電話をかけた。永人から依頼していた調査の報告を聞いた美咲は、ある計画を進める。

































