雀「お前、俺のことすげぇ見てんのな」
慶司が店に戻り、雀は姉たちのお薦めの服を決めかねていると、「十条さんは寒色系のほうが落ち着くんじゃないですか?」と尋ねる慶司。雀が「あー、確かに」と答えると、「それに着心地重視、生地感大事、でしょ?」と言って1枚のトップスを雀に渡す。雀は服の生地を触って「すごい好き」と満面の笑顔になり、慶司がズボンも渡すと「あ、すげぇ、助かるこれ!」と雀は喜ぶ。
慶司は「これなら十条さんの手持ちの服にも合うし、ジャストサイズだと思いますよ」と告げ、さらにジャケットも見繕って雀に当て、鏡を見る。「うん、似合ってる」と慶司がほほ笑むと、雀は驚いて「お前、俺のことすげぇ見てんのな」と言う。慶司が笑って「え、嫌ですか?」と聞くと、「嫌じゃない」と雀が答えて2人で笑い合う。
姉たちは2人を見守り、「いいかも」「うん、いい!」と服のことなのか、雀と慶司の関係性のことなのか判別つかないことを言って満足そうにほほ笑む。慶司が雀に「どうしますか?」と聞くと「これにする」と雀は服を決めるのだった。
雀は真央たちの服に新鮮な感動を覚えつつもピンと来ていない様子だったが、雀の好みを熟知している慶司の選ぶ服は見事に雀にハマっているようでゾクゾクとうれしくなった。好みの服ばかりでご満悦になる雀もかわいらしかった。X(旧Twitter)でも、「雀さんの好みを把握してて素早く服を選んでいくのカッコよすぎる」「本当に雀さんの好みはもちろん性格まで分かってるんだなあと思って、この、この、けなげな年下……ッ」「似合う服が選べて、満足げな、幸せに満ちた表情」「結局のところ慶司が選んだ服をお買い上げなの最高」「慶司くんの選んでくれた服を持って満面の笑み(かわいいが過ぎるぞ)」「セレクトの理由にきちんと納得して服を購入した雀さんがいとおしい限り」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。
◆構成・文=牧島史佳





































