
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、マンガWeb「よすみ」に掲載中の読み切り漫画『追い風に旗なびく』をピックアップ。
2025年5月22日に作者の河野大樹さんがX(旧Twitter)に本作を投稿されたところ、2.1万件もの「いいね」と共に多くの反響コメントが寄せられた。本記事では作者の 河野大樹さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
ワケあり転校生が虐待被害者の運命を変える…

東京から転校してきた少女アギリ。中学生で一人暮らし、クラスの誰ともかかわろうとしない。彼女の前の席のタツローはクラスの人気者でいつも友達に囲まれている。まるっきり正反対に見えるアギリとタツロー。
しかしある日、アギリはタツローが親からの虐待をうけているところを目撃する。虐待のことを隠し通しているタツローは「誰にも言わないで」と必死にアギリに頼むが、アギリは「50万くれたらあんたの親殺してあげる」と思いもかけない提案をする。アギリの出現で、変わっていくタツロー。ままならない人生に真っ向から立ち向かう作品に「ぶっ刺さった」「読まないと人生損する作品」「痛快だ」など多くの反響が寄せられている。
作者・河野大樹さん「正反対の2人が関わる過程で変化が生まれる様子を感じて」

――『追い風に旗なびく』を創作したきっかけや理由をお教えください。
「仕事をください!」とXで呼びかけたところ、初めましての編集者さんにお声がけ頂きました。
虐待モノを考えていると伝えると、「愛の話」にしたいよねという所で意気投合し、今回の作品が生まれました。
――本作を描くうえで「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
主人公であるアギちゃんと正反対の性質をもったタツローとの関わり合いの中で、”生活”や”価値観”の変化が生まれる様子を感じていただけたら嬉しいです。
――主人公のアギリちゃんはとても魅力的な人物ですが、彼女を描くうえでこだわった点があれば理由と共にお教えください。
「生きる為の強さ」に適応しすぎたあまり、馴れ合いや人としての柔らかさに欠けたキャラクターなので、「アギちゃんはここで本当にこんな顔をするのか?」ということを編集さんと沢山話し合いながら描きました。
お陰で、描き終わった今も、アギちゃんとタツローのことが大好きです。
――本作には読者から多くの反響が寄せられていますが、反響の大きさをどのようにお感じですか?
正直、反響の大きさはそこまで感じていません。公開前に「テーマの重いこの作品をどれくらいの人が読んでくれるのだろう?」という不安は結構ありました。
でも公開してみると「読んで救われた」という感想が、思ってた以上に頂けて嬉しかったです。
描いて良かったなあと心から思いました。この話を描く機会をくれた編集さん、読んでくださった読者の方々、ありがとうございました。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
現在、今回の読切が掲載されている「よすみ」にて、連載作品を準備しております。
作品を通して、また読者の方と交流できるのが今から楽しみです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
■作者X(旧Twitter):こーの ブス界へようこそ連載[@tanakatamaka840]
■「よすみ」で作品をチェックする:『追い風に旗なびく』
■作者:河野大樹さんの作品をチェックする:『干からびたミミズ』































