
9月5日(金)に公開されたディズニー最新実写映画「シャッフル・フライデー」(原題:Freakier Friday)で、主人公のシングルマザーのアンナを演じるリンジー・ローハン。リンジーといえば10代のときに全米をとりこにしたティーンのカリスマであり、映画「フォーチュン・クッキー」(2003年)をはじめ数々の作品をヒットに導いた“元祖アイドル女優”。今回は最新作公開をきっかけに、キッズモデル時代から現在までの彼女のキャリアを振り返ろう。
3歳でキッズモデルとしてデビュー、9歳から役者の道へ
1986年7月2日、アメリカ・ニューヨーク出身のリンジーは、3歳の頃から大手モデル事務所に所属。キッズモデルとしてデビューし、ファッションブランド「カルバン・クライン・キッズ」や「GAP」、飲食店「ピザ・ハット」など、60本以上のCMに出演するなど、一躍売れっ子キッズモデルに。
9歳のときには、ドラマシリーズ「アナザー・ワールド」で役者デビュー。キュートなルックスで瞬く間に人気者になったリンジーは、1998年に公開されたディズニー映画「ファミリー・ゲーム/双子の天使」でスクリーンデビューを飾り、双子の姉妹ハリーとアニーを見事に演じ分けたことが評価され、「ヤング・アーティスト・アワード」の主演女優賞を受賞し一気に注目を浴びた。
その後、学業に専念するため一度芸能活動を休止するものの、16歳のときにオーディションに合格して出演した映画「フォーチュン・クッキー」(ディズニープラスで配信中)が全米興収1億ドルを超える大ヒットを記録。
同作ではひょんなことから精神科医の母テス・コールマン(ジェイミー・リー・カーティス)と体が入れ替わってしまう娘のアンナ役を務め、入れ替わったことで母の気持ちを次第に理解していくやんちゃ娘に扮(ふん)した。
翌年には映画「彼女は夢見るドラマ・クイーン」や、彼女の代表作の一つに挙げられる「ミーン・ガールズ」が立て続けに公開され、アメリカを代表するティーン・アイドル女優としての地位を確立していく。
役者としてのキャリアを着々と積み上げていく一方で、2004年には歌手としての活動も開始。デビューアルバム『Speak』は全米チャートで4位、100万枚を超えるセールスを記録するなど、シンガーとしても人気を集めた。
2007年にはイギリスの男性誌「マキシム」が発表した「世界で最もホットな女性100人」の1位に。ジェシカ・アルバやスカーレット・ヨハンソンを抑え、リンジーはカリスマ女優となっていった。
最新作では初の母親役に挑戦!
華々しいキャリアの裏で、20代になるとさまざまなスキャンダルによって“お騒がせ女優”とも呼ばれることに。「お金を稼ぎ過ぎた」という“ハリウッドの若手売れっ子俳優あるある”ともいえる問題で、輝かしい10代の頃の勢いが一時的に陰ったが、紆余曲折を経て再び役者活動を再開。
2022年には映画「フォーリング・フォー・クリスマス」で主演を務めた。また同年には投資家のベイダー・シャマス氏との結婚を発表し、2023年には第一子が誕生するなど、私生活では母親となったリンジー。
そんな彼女が初の母親役を務めることで注目を集めているのが全米では8月8日から公開されている最新作「シャッフル・フライデー」だ。同作は「フォーチュン・クッキー」の続編で、今回は祖母・母・娘の三世代4人が入れ替わり、さまざまな騒動が起こりながら、それぞれ大切なものに気付いていく姿を描いたハートフルコメディー。前作に引き続き、祖母になったテス役をジェイミー、母になったアンナ役をリンジーが務めている。
前作で親子役として共演して以来、ジェイミーとはプライベートでも親交が深いリンジーは「一緒に仕事ができるのは最高!」と、彼女と再共演できたことの喜びをあらわにしている。
そして、2年前に自身も母親となったリンジーは、本作の魅力について「この映画は家族、そして変化を描いています。誰もが人生の中で変化を経験している。どうなってしまうのか分からなくても、結局のところはいつだって家族が大切。家族の応援さえあれば、どんな変化だって乗り越えていける」と、実感を込めて語っている。
前作から20年以上たち、すっかり大人の女性に“変化”したリンジーの演技に酔いしれたい。
◆文=suzuki
































