
大人気声優・山寺宏一や天才子役・永尾柚乃らによる日本版も抜群
“キモカワ”で大人気キャラクターとなったスティッチ。実写化でモフモフ具合がかわいさを増しつつも、破壊生物だけあって、その行動は規格外。地球に着いたばかりのときにナニが児童福祉局の職員に提案された改善点である部屋の掃除をしたばかりだというのに、いろいろな物を破壊してしまう。
しかし知能も高く、ジャンバ博士たちから逃げるために動物保護施設にいたリロを盾にしようと6本足から犬のように4本足にして、鳴き声もまねるし、その後はリロたちの言葉を理解し、自分でも話すようになっていく。その感情を伴う変化はスティッチを生み出したジャンバ博士も予想しなかったこと。
そんなスティッチの声を日本版で担当するのが、ドナルドダック、「アラジン」(1993年)のジーニーなど多くのディズニー作品で声優を務めている山寺宏一。アニメ版からの引き続きの担当に、発表時には「よかった」「山ちゃんしか考えられない」など歓喜の声が寄せられたほど、日本のファンにとって安心感があった。スティッチについて「発声はドナルドダックに次ぐ難しさ」と語る山寺だが、擬音語のような発語のみだったところから、リロの言葉を理解し、オハナを知り、リロを守りたいと思うようになる感情の変化がしっかりと伝わってくる。
一方、リロの実写をまるでアニメから飛び出したように演じたマイア・ケアロハの吹替を務めたのは、“令和の天才子役”永尾柚乃。会見時などの普段は「人生何周目」と聞きたくなる大人びた発言をする永尾だが、リロという6歳の少女の個性と複雑な心を表現した。
オーディションでナニ役をつかんだガールズグループ・ME:IのMOMONAは、アフレコ初挑戦でアーティストとして鍛えてきた声を美しく生かしている。永尾&MOMONAのコンビによる、姉妹の絆に心がギュッとなる。
そして、山寺と同じくアニメ版から続いてプリークリーを担当した三ツ矢雄二の「そうそう、こうでなくちゃ」という安心感に加え、プリークリーと共に行動するジャンバ博士の声を担当したシソンヌ・長谷川忍との笑いを生む軽妙なやりとりも抜群だ。
劇場公開時、SNSには「実写化大成功」「どんなもんか?と疑って見に行ったら傑作だった」「想像以上の完成度」「まさかこんなに泣けるとは」「モフモフスティッチがいとおしい」「リロ役の柚乃が本当にうまい」などの声が上がっていた。
ヒットを受けて、続編の製作も決定済み。配信ではオリジナルキャストの演技と、吹替の両方をじっくりと楽しめる。
実写版&アニメ版「リロ&スティッチ」は、ディズニープラスで配信中。
◆文=ザテレビジョンシネマ部
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。































