「侍のようなキラー」ドジャース・ロバーツ監督、山本由伸の“勝負強さ”を高く評価 課題は「もっと効率的になること」

大谷翔平選手、ベッツ選手、フリーマン選手をはじめ、多くのスター選手が所属するロサンゼルス・ドジャースを率いて、2024シーズンのワールドチャンピオンに導いた名将デーブ・ロバーツ監督へのABEMA独占インタビュー企画「おはようロバーツ」が、ABEMAにて9月15日に放送された。
フィリーズとの3連戦、警戒する選手は...「デュランを登板させないことが重要」
本放送回では、ドジャースの本拠地であるドジャースタジアムにある「監督室」にてインタビューを実施。10月のポストシーズンを見据えるドジャースの秘策、そして9月16日より始まったフィラデルフィア・フィリーズとの3連戦の見どころや、山本由伸選手の成長や今後の課題についても語られた。
今季屈指の好カードとなるフィリーズとの直接対決を前に、ロバーツ監督は「デュランを獲得したブルペンが良く、打線も強力だ。だから素晴らしい連戦になるだろう」「プレーオフのような雰囲気になる。良い野球をすれば勝てるし出来なければ負ける」とコメント。勝負の行方を大いに注目していることを明かした。
さらに、試合展開を大きく左右するキーマンとして、ロバーツ監督は7月に加入して以来、チームトップのセーブ数をあげているクローザーのヨアン・デュラン選手に注目。「デュランを登板させないことが重要」「リードされるとデュランが登板するのでブルペンから出してはいけない」とし、試合序盤からの攻勢が重要であることを強調。野手陣では「シュワーバーは今季素晴らしい活躍をしている」と、カイル・シュワーバー選手の名を挙げた。
「侍のようなキラー」山本由伸の“勝負強さ”を高く評価
また(取材日9月1日時点での)フィリーズ戦の先発予定についてロバーツ監督は「まだ決まっていない」としながらも、「山本はフィリーズ戦で投げると思う。翔平が投げるかは分からない」と語り、山本由伸選手の登板が有力であることを明かした。
8月25日のパドレス戦で勝利を呼び込んだ山本選手の姿勢について、ロバーツ監督は「由伸は今とても自信に満ちていて良い状態。去年は時々声をかけて自信を持たせる必要があったが、今はとても良い状態」と、精神的な成長に太鼓判を押しました。試合後に山本選手を“キラー”と評した理由については、「マイケル・ジョーダンもタイガー・ウッズもそうだが、彼らの目には恐れがないのが分かる。それは由伸もそうだし翔平もそう」「相手が倒れかけたら、とどめを刺しにいかなければいけない。1300~1400年代の侍のようなキラーだ」と、その“勝負強さ”を高く評価した。
課題は「もっと効率的になること」山本由伸に必要な改善点を指摘
一方、山本選手の現在の好調ぶりに加えて、さらなるレベルアップのために必要な要素として「由伸はもっと効率的になる必要がある」「チームで最高の投手の一人だから、毎回6〜7回投げられるようでないとね」と語ったロバーツ監督。「由伸には完投できるポテンシャルがあると思うけど、5回で90球も投げたら無理だ」「由伸がもっと効率的になれば、7〜8回まで投げられるようになるはず。そのためにはストライクを増やし、カウントを先行させること」と、具体的な改善点を指摘した。
最後に、フィリーズ戦3連戦での打線の注目選手についてロバーツ監督は、「マンシーがカギになると思う」と断言。「打線のもう一人の左打者として打ってくれるし四球も選べる選手。打点を挙げホームランも打てる。今の打線に欠けているピースだね」と、攻守にわたる貢献に期待を寄せた。
毎週月曜朝8:00~ ABEMAにて放送
【9月15日 #23】
「メジャーリーグベースボール2025」





























