2024年にはフランスで実写ドラマ化
アニメ「キャッツ・アイ」はアジアやヨーロッパなど海外でも人気が高く、特に日本の漫画・アニメのファンが多いフランスでは、2019年に北条の「シティーハンター」を「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」として実写映画化。「キャッツ・アイ」も実写ドラマ化された。
2024年11月にフランスのテレビ局TF1で「CAT’S EYES」として放送されたフランス版キャッツ・アイは、「運命の炎」「彼女たちの戦火」などで知られるアレクサンドル・ローランが監督を務め、三姉妹をカミーユ・ルー、コンスタンス・ラべ、クレール・ロマンが演じた。製作費は2500万ユーロ(約40億円)に及ぶというから、相当気合の入ったプロジェクトと言っていい。
三姉妹の名前は最初のアニメ放送時に付けられた名前がフランスで定着しているため、瞳は「タム」、泪は「シリア」、愛は「アレクシア」に。フランス警察の組織犯罪対策部(BRB)所属のクエンティンが“俊夫”にあたるキャラクター。物語は2023年のパリを舞台にしたオリジナルストーリーで、エッフェル塔やルーヴル美術館などの人気観光スポットも多く登場する。舞台や名前は違えども、美しい夜景をバックに三姉妹がさっそうと活躍する姿は魅力十分だ。
令和版キャッツ・アイが誕生
そういった歴史、軌跡がある「キャッツ・アイ」がディズニープラスのスターで令和に新作アニメとしてよみがえった。喫茶店「キャッツアイ」を経営する美人三姉妹という部分を含め、原作へのリスペクトを感じる仕上がりになっている。愛が使う機械が令和らしく進化していて、犬鳴警察署の様子もモニターで見られるようになっているが、キャッツと俊夫たちとの追っかけっこ、瞳と俊夫の禁断の恋といった見どころはそのまま。
しかもメガネ姿が印象的な女性刑事の浅谷光子と、“ねずみ”ことフリーライターの神谷真人が登場する。特に神谷は原作での人気キャラの一人だが最初のアニメ作品には登場していなかったので、“待望の!”という言葉がふさわしいくらい楽しみにしているファンも多いはず。オープニングテーマはAdoが歌う「MAGIC」で、エンディングもAdoによる「CAT’S EYE」のカバーというところも初代アニメへのリスペクトが感じられる。
瞳を小松未可子、泪を小清水亜美、愛を花守ゆみり、俊夫を佐藤拓也、浅谷を日笠陽子、神谷を小西克幸が担当。原作リスペクトに加え、令和版ならではのアップデートされた要素もあって、“期待”しかない「キャッツ・アイ」を楽しんでもらいたい。
◆文=田中隆信
※記事内、作品名の「キャッツ・アイ」の『・』はハートマークが正式表記






























