今でも見返す作品は「響-HIBIKI-」
――Adoさんにとってターニングポイントになった作品や“出会い”はありますか?
私自身のターニングポイントといいますか、今でもよく見返す作品としては、平手友梨奈さんが主演をされていた映画「響-HIBIKI-」(2018年)。映画館で見たときに衝撃を受けました。演技が上手いというのはもちろんですが、響というキャラクター像に平手さんがものすごくガッチリハマっていて。
平手さんのオーラというものが作品の中に表れていて。映画を見返すたびに歌い手としてそういう表現者になりたいと思わされる作品。私自身、影響を受けているところがたくさんありますね。
――平手さんは同じ事務所に所属されていますね。また、「CAT'S EYE」の歌詞に“Mysterious girl(ミステリアスガール)”というフレーズが出てきますが、Adoさんはどんな女性にミステリアスな印象を抱きますか?
それこそ平手さんがそうかなと思っています。以前、音楽番組で私が「唱」を歌いながら平手さんと一緒にパフォーマンスする機会があって、そのときにいい意味でつかめないというか。本当に素敵な魅力をお持ちの方ですし、ものすごくストイックな方だなと感じました。
本番は「私も気合を入れて頑張るぞ!」とスイッチを入れてもらいました。平手さんにはミステリアスガールという言葉がぴったりな気がします。
――劇中の三姉妹にとっての「喫茶店」のように、世界を飛び回られているAdoさんにとってのホーム、もしくは1人で落ち着けるところはどんな場所ですか?
生まれも育ちも日本なので、日本に帰ってきたときが一番安心するというか、自分にとってのホームなのかなと思います。落ち着く場所って考えると、いつも海外から帰ってきたときに真っ先に行くお寿司屋さんがあって。
普通のチェーン店なのですが、「ただいま!」という気持ちになれて、やっぱり慣れ親しんだ味というのはものすごく大事なんだなと思わされますね。
◆文=小池貴之
※記事内「キャッツ・アイ」の『・』はハートマークが正式表記


































