「雀ちゃんには他にもすてきな会社の仲間がたくさん」とすず子が紹介
キャストたちもその内容の詳細を知らなかったという特別番組は「皆さーん! 『40までにしたい10のこと』見てくれた? 見た人もこれからの人もこの番組を見たらもっと二人の恋模様、見たくなっちゃうかもよ。雀ちゃんと慶司さん、風間俊介さんと庄司浩平さんの仲良しコンビに密着でーす」と雀の相棒、すず子の案内でスタート。続けて「リストだけでは分からない撮影の裏側も全部、見せちゃいます」とすず子が解説する。
「雀ちゃんには他にもすてきな会社の仲間がたくさん」とすず子のナレーションが入り、茜と慶司が並んで歩く姿が映し出される。茜はしっかり者に見えるが、仕事でも恋愛でも「大丈夫」と言って自分で抱え込みすぎてしまう様子が切なく、等身大の姿が共感を呼んだ。
続いて紹介されるのは雀の同期である黒木。チームとはまた違う立場から、黒木らしい距離感で雀を見守ってくれる視聴者にとっても頼もしい存在で、自覚してか無自覚か、雀に気付きを与える言葉を与えてくれていた。メーキングでは黒木の自宅でバーベキューを終えた後、カラオケに移る前に「レッツショータイム!」と叫ぶ姿がとらえられる。叫び終わった後なかなかカットの声がかからなくても、指をピラピラと動かして煽る様子は堂に入ったもの。さすが、芸人としても実力を持つ平子だと感心させられる。
最後は何かとかき回してくれた慶司の同僚の田中。雀と慶司のデート中に鉢合わせし、「2人つき合ってんだ!」と空気を読まずに大声を出す田中が映し出される。その後もなぜかいきいきと胸に手を当て「俺、そういう偏見とかないんで」と、本当に偏見のない人ならいうわけのない矛盾した言葉を目をキラキラさせて発する田中。
きっと身近にいたなら「悪い人じゃないんだけどね…」と言外に含んで評されてしまうキャラクターなんじゃないだろうか。しかし、素直で柔軟で、そしてなんといっても憎めない人柄で愛すべき存在だった。
メインキャラクターの雀と慶司だけじゃなく、周囲の登場人物にも人生を感じさせてくれる厚みがあったことは、本作がヒットした勝因の一つと言えるだろう。雀と慶司はもちろん、茜や黒木、田中にもまた会いたいと思わてくれるほどの魅力があった。
X(旧Twitter)でも、「宇多田さんからいっぱい勇気をもらいました!」「茜さんの等身大の女性像がこのドラマにリアルさを与えてくれていました」「黒木フォーエバーラブ」「雀ちゃんに黒木さんみたいな同期居てくれて本当に良かった」「田中さんは、どこか憎めない応援したくなる人」「田中が田中で最高でした!!」とコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳
































