
「マリーらしさをより感じてもらえる構成に」ピュアな恋心を感じさせるED主題歌
――東山さんはマリーとして、ED主題歌「Cross heart〜偽りのない気持ち」も担当されていますが、仮歌を聴いた時はどのように感じましたか?
マリーが淡々とした口調ということもあり、最初は「どのような楽曲になるんだろう?」と思いましたが、「冒頭はポエトリーリーディング(詩を読むように歌う曲のこと)を行うことで、マリーらしさをより感じてもらえる構成にしています」というスタッフさんの話を聞いて、すごく斬新で素敵だなと思いました。
レコーディングさせていただいた時も、ピュアな恋心を感じさせるようなサウンドが印象的だったので、マリーとしてそのまま歌おうとすると少し暗めになってしまうんですよね。なのでマリーらしさを大切にしつつ、曲調に合わせて少し可愛らしいテンションで歌うようにしていました。
――東山さんは、これまで多くのキャラクターソングを担当されていると思います。キャラソンを歌唱する上で意識していることを教えてください。
1番大切なのは、“曲を聞いてキャラクターの顔が浮かぶこと”だと思っています。楽曲によっては普段喋っている音程よりも低かったり高かったりすることはあると思いますが、どのように歌えば皆さんの持っているイメージを崩さずに歌うことができるかは常に考えるようにしていますね。なのでキャラの声質や歌い方、「このキャラはきっとこういう風に歌うだろうな」という点を意識しつつ、とことんキャラクターに寄り添って歌うようにしています。

――作中でアーサーはマリーに「ひざまくら」をしてもらうシーンもありますが、東山さんならマリーに何をお願いしますか?
私は走るのが苦手なので、遅刻してしまいそうな時はマリーに抱えてもらって、駅まで送り届けてほしいですね。
――正体が人間であることを隠しているマリーですが、東山さんが普段人に言えないような“隠しごと”についても伺いたいです。
実は“すごくポンコツ”なんですよね(笑)。特に物事をうっかり忘れてしまうことが多いので、マネージャーさんにはこまめに「明日は○時集合だよ」「明日はいつもとスタジオが違うよ」ということを教えてもらっています。周りの方の支えがないと、私自身は結構ボーッとしていることが多いので、日々気を付けなくてはと思っていますね。
――東山さんは声優業や歌手活動において、“楽しむ”ことに重きをおいているような印象があります。日々仕事を楽しむために大切にしていることは?
まずは家でしっかり準備してくることですね。現場へ行った時に「自分は大丈夫」と思えるようにしておかないと、本番で余計なことを考えてしまったり、不安になってしまうと思うので。
あと実は結構人見知りなのですが、「楽しいこと」は人とのコミュニケーションで生まれることを実感したので、さまざまな人とお話したり、この現場に来るのが楽しみだと感じていただけるような“現場のピース”になれたらと思っています。「機械じかけのマリー」に関しては自分が座長ということもあり、ゲストキャラとして出演してくださる方も含め、振り返った時に「楽しかったな」と思っていただける現場になっていたらいいなと思っています。
――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
現在「LaLa」(白泉社)で続編が連載されている「機械じかけのマリー」ですが、原作がいったん大団円を迎えていることもあり、アニメではそのラストまで描かれています。最終話まで観ていただくと、どのような結末を迎えるのか楽しめますし、作品特有のあたたかさが映像に落とし込まれていると思います。
またスタッフやキャストの皆さんも作品に惚れ込みながら日々制作していたので、ぜひ皆さんも毎週楽しみにしていただけたら嬉しいです。私自身も「機械じかけのマリー」が大好きで、面白いと胸を張ってお伝えしたい作品になっているので、最後まで一緒に楽しんでいただけたらと思います。
◆取材・文=渡辺美咲

TVアニメ「機械じかけのマリー」
■TVアニメ公式HP/X・HP:https://mechanicalmarie-anime.com
・公式X:https://x.com/Mmarie_anime
■イントロダクション
「ついに完成いたしました。機械人形(ロボットメイド)のマリーです」
元天才格闘家の少女・マリーは人間としての身分を隠し、人間嫌いの大財閥の御曹司・アーサーの屋敷に“機械人形(ロボットメイド)”として働くことになったが・・・
――正体がバレれば即処刑!?
“機械人形(ロボットメイド)”として、持ち前の無表情を活かして職務を全うし、
アーサーの命を狙い襲い来る暗殺者から彼を守るため奮闘する。
しかし、マリーを溺愛するアーサーに人間だとバレるピンチも訪れ、日々ヒヤヒヤ、ドキドキ!
ロボットのふりをするメイド×人間嫌いな御曹司
笑って泣けるハートフルラブコメディ開幕!
■原作
原作:あきもと明希「機械じかけのマリー」(白泉社・花とゆめコミックス)
■スタッフ
監督:西村純二
シリーズ構成:國澤真理子
キャラクターデザイン:菊地洋子
音楽:高梨康治、ヨハネス・ニルソン
アニメーション制作:ゼロジー×リーベル
■キャスト
マリー:東山奈央
アーサー:石谷春貴
ノア:小林千晃
マリー2:小清水亜美
●原作情報
「機械じかけのマリー」
著:あきもと明希
花とゆめコミックス全6巻発売中
https://lala.ne.jp/sakuhin/?id=40
番外編『機械じかけのマリー+』が月刊LaLa(毎月24日発売)にて好評連載中!






























