
映画「秒速5センチメートル」が10月10日に公開され、10月30日までの公開21日間で観客動員数112万人、興行収入15.7億円を突破。SNS上でも賞賛する声が相次ぐ中、松村北斗(SixTONES)、高畑充希、奥山由之監督、新海誠、米津玄師が作品への思いなどについて語った未公開スペシャルインタビュー集が公開された。
未公開シーンも含む貴重なインタビュー
「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締り」など、数々のヒット作を生み出してきた新海の劇場アニメーション「秒速5センチメートル」を実写映画化した本作。主人公・遠野貴樹の18年間にわたる人生の旅を、幼少期、高校生、社会人の3つの時代で描いていく。
今回、本作の大ヒットを記念して主人公の遠野貴樹役・松村、ヒロインの篠原明里役・高畑、奥山監督、新海、主題歌「1991」を手掛けた米津の未公開スペシャルインタビュー集を公開。
キャスティングや主題歌制作をオファーされた当時の気持ち、貴樹や明里の人物像をどのように捉えて演じたのか、制作陣から見た松村や高畑の俳優としての魅力、5人にとって原作アニメーションがどのような存在で、そのテーマをどう受け継いだのか、主題歌制作における監督とのやりとり、曲のタイトルやフレーズに託した米津の思いなど、ここでしか聞けない初公開のエピソードが盛りだくさん。
特番やスペシャルメイキングムービーでは放送されなかった未公開シーンを含む、貴重なインタビュー映像となっている。
「秒速5センチメートル」ストーリー
1991年、春。東京の小学校で出会った貴樹と明里は、互いの孤独にそっと手を差し伸べるようにして、少しずつ心を通わせていった。しかし、卒業と同時に明里は引っ越してしまう。離れてからも文通を重ねる2人。相手の言葉に触れるたび、確かにつながっていると感じられた。
中学一年の冬。吹雪の夜、栃木・岩舟で再会を果たした2人は、雪の中に立つ1本の桜の木の下で、最後の約束を交わす。「2009年3月26日、またここで会おう」。
時は流れ、2008年。東京で働く貴樹は、人と深く関わらず、閉じた日々を送っていた。30歳を前にして、自分の一部が遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる。そんな時にふと胸に浮かぶのは、色褪せない風景と約束の日の予感。明里もまた、あのころの思い出と共に、静かに日常を生きていた。
18年という時を異なる速さで歩んだ2人が、1つの記憶の場所へと向かっていく。交わらなかった運命の先に、2人を隔てる距離と時間に、今も静かに漂うあの時の言葉。「いつか、どこかで、あの人に届くことを願うように」。大切な人との巡り合わせを描いた、淡く、静かな、約束の物語。


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