「サーヤさんは話にツッコんでくれるので、みんなが話しやすい雰囲気になります」
――夫婦役のサーヤさんの印象を教えてください。
何をやっても対応してくださるのでお芝居をしていてすごく楽しいですし、学ぶところがたくさんあります。サーヤさんは、言葉も動きもナチュラルなんですよ。セリフを言おうとするのではなく、本当に心からその言葉が出ている感じがして。渚としてただそこにいるというのが一番難しいと思うんですけど、本当に自然なたたずまいで素敵だなと思います。
――夏帆さんや竹内さんとの演技はいかがですか?
皆さんから学ぶところばかりです。夏帆さんは、本当に綿密に考えられていて、その一つ一つを丁寧にやりながら、相手を尊重するというか。竹内さんは1カット1カット違うものをやって、常に面白いものを求め続けている感じがします。サーヤさんも含め、お三方ともすごいなと思います。
――共演者との撮影中のエピソードを教えてください。
僕とサーヤさんと夏帆さんでテキーラを飲むシーンがあるんですけど、何回もテキーラを飲んでライムを口に含むというのをやったので、全員がトイレに行くタイミングが同じになった日がありました(笑)。
僕はサーヤさんと(撮影日が)一緒になることが多いんですけど、サーヤさんは話にツッコんでくれるので、みんなが話しやすい雰囲気になりますね。やっぱり芸人さんだけに面白いです。
――ムードメーカーは誰でしょう?
竹内さんはずっと面白いです。現場を盛り上げまくっています(笑)。僕は竹内さんとのシーンはそんなに多くはないんですけど、一緒の時はいつもそう思います。

「相手に寄り添うことや許すことの大切さが優しく描かれているドラマ」
――本作は当たり前を覆していく物語ですが、楽駆さんご自身が最近当たり前ではないと知って驚いたことは?
最近知って驚いたことだと、飲食店とかに盛り塩って置いてあるじゃないですか。あれは形や置く場所によって意味が変わるらしいんですよ。たまたまYoutubeを見ていたら盛り塩の動画が出てきたんですけど、円錐形なのか八角錐形なのかで意味が違うとか、なぜ飲食店によく置いてあるのかを解説していたんです。あれは驚きました。
自分のことでいうと、1万7000歩以上歩くと足が痛くなるということが最近分かりました(笑)。足が疲れたなと思ったら大体それくらいなので、それが僕の限界値なのかなと思っています。距離でいうと多分10kmくらいです。
――習慣的に歩いているんですか?
そうですね。習慣的に散歩しています。夏は暑かったので難しかったですが、今の時期は最高です。そういえば、このドラマは秋設定から始まるのに、太平はずっと半袖なんですよ(笑)。秋でも変わらずに半袖を着ている太平の衣装にも注目してください。
――本作には背中を押してくれるキャラクターが多く登場しますが、もし楽駆さんが行き詰まってしまったら、どのキャラクターに背中を押してもらいたいですか?
うわ~、勝男ではないなぁ(笑)。多分、柏倉椿(中条あやみ)か渚になってくると思うんですけど、椿はどこか抜けてますし…。やっぱり一番は渚じゃないですか? 一番相手のことを思いやって背中を押してくれそうな感じがします。
――最後に、第5話以降の見どころを教えてください。
鮎美が僕らと出会うことで変わって、ミナト(青木柚)と出会って、付き合って。その新しい生活に対して満たされる部分も不満もある中で、第5話からまた大きく変わっていく様子を楽しんで頂けたらと思います。太平が鮎美の背中を押す場面もあります。勝男もまた変わっていきますし、展開は割と速いけれど、軸はしっかりしていると思います。
人が生きていく上で「じゃあ、あんたがやってみろよ」って思う瞬間ってたくさんあると思っていて。そんな時に、相手に寄り添うことや許すことの大切さが優しく描かれているドラマです。僕自身もハッとさせられながら、腑に落ちることがたくさんありますし、気づきも多いなと思います。身構えることなく見ていただいても楽しめますし、発見もあると思うので、ぜひ気軽に見ていただきたいです。


































