
妻夫木聡が主演を務める日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系/TVerにて配信)の第7話が11月23日に放送された。栗須(妻夫木)が懸命に取り持とうとした耕造(佐藤浩市)と耕一(目黒蓮)の仲。その先には、またも視聴者が涙する展開が待っていた。(以下、ネタバレを含みます)
人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語
同ドラマは、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真の同名小説が原作。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが家族や仲間との絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる物語を描く。
妻夫木が演じるのは、大手税理士法人に勤める税理士から人材派遣会社・株式会社ロイヤルヒューマンに転職した栗須栄治。ほか、栗須の人生を大きく動かすロイヤルヒューマンの創業社長で競馬界では有名な馬主・山王耕造を佐藤、栗須の元恋人で馬の生産牧場を営む野崎加奈子を松本若菜、耕造の隠し子・中条耕一を目黒(Snow Man)が務める。
栗須は耕一が相続馬限定馬主になることを提案
耕造からの援助を断り続けた耕一。間を取り持とうとする栗須は、耕造に「相続馬限定馬主」という制度を利用することを提案した。所得や総資産など通常の馬主に必要な厳しい資格は必要ないが、オーナーが生前に登録した競走馬に限るというルールがあった。
耕造はそれを受け入れ、あらためて会った耕一に話すが、耕一は感謝しつつも断った。「僕に馬主なんて務まるとは思えません」ということと、「現役のロイヤルの所有馬に相続したいと思う馬はいないからです」という理由からだった。
その後、一緒に調教師・広中(安藤政信)の厩舎に出向いた耕一に、栗須は問い掛けた。謝罪も援助もいらないと言っていたのに、耕造と会うと決めたのは伝えたかったことがあるのではというのだ。
すると耕一は、自分が興味あるのは、有馬記念で好レースを展開するも惜しくも2着となったロイヤルホープの子どもだけで、そのことをちゃんと考えてくれているのか心配だとまくしたてた。
さらに、血統の点からそのとき繁殖を予定している牝馬ではなく、ロイヤルハピネスを勧める耕一。その名前を聞いた耕造と栗須は、驚きの表情を浮かべた。ハピネスを耕造のためにと選んだのは、かつて耕造が愛した耕一の亡き母だったのだ。
ただ、相続馬限定馬主の対象となる馬は、前オーナーが競争馬登録した馬だけ。そのため、相続まで3年は待つことになる。耕一は耕造に「だったら、長生きしてください。あと3年、生きてください。僕にホープとハピネスの子どもを譲るまで、競走馬になる日まで、絶対生きてください」と訴える。それは、病を患う耕造への励ましだったに違いない。それに対して耕造は「バカ言うな。譲るまでじゃない。その子が先頭でゴールするまでだ」と答えた。




































