
一度でいいから、曲順どおりに聴いてもらえたらうれしいですね
——1曲目の「twelve」は、アルバムのプロローグ的な役割の楽曲。
楽曲が揃って、全体像が見えてきた段階で、この世界にスッと入ってきてもらえる曲を1曲目に置きたいと思って。アルバムは11曲入りなんですが、最後の「turquoise blue」の後、また「twelve」に戻ってきてもらえば12曲目ということになるのかなと。あと、歌詞の一行一行もすべて12文字にしてるんですよ。
——「黒い風は音を立てて / 私の横を通り過ぎ」……ホントですね!
そうなんです(笑)。今回のアルバムは曲間の長さにもこだわっていて。一度でいいから、曲順どおりに聴いてもらえたらうれしいですね。
——5曲目の「優等生」はダークファンタジー的なサウンドの楽曲。
これまでは幅広く、いろんな人に共感してもらえることを意識していたんですが、5th EP「吐露」くらいから、特定の人に向けて、テーマを絞ってつくるのもいいなと思い始めて。今回のアルバムでも、そういう曲を入れたかったんですよね。「優等生」のテーマとしては……私、中学生くらいまで頑張って優等生してたタイプなんです。素の自分は全然そんなことないんですけど(笑)、勉強もある程度頑張って。そうすると周りの期待も上がるし、「優等生な自分を裏切れない」という感覚が強くなって、それがすごくしんどかったんです。頑張っても褒められない、愛が返ってことないという虚しさを感じていたし、人に相談しても「自慢?」みたいに思われて。その頃の自分を認めてあげたいし、頭をなでなでしてあげたいという気持ちでつくったのが、この曲ですね。
——セルフラブ、大切ですね。今も周囲からのプレッシャーを感じることがあるのでは?
仕事を始めてしばらくは、周りの期待に応えなきゃと思っていたし、無理をして、背伸びした自分を見せようとする部分があったと思います。それがしんどかった時期もあったんですけど、ここ数年は自分を大事にしようという気持ちが大きくなってますね。自分の目で見たもの、感じたものをもっと丁寧に扱いたいし、そうやって今度は社会人としての自分を愛せるようになるんじゃないかなって、頑張ってる感じです(笑)。
楠木ともり 2nd Album「LANDERBLUE」
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