
アーティスト、タレント、俳優、モデルなど多岐にわたる活動をしているあのが、全編本人書き下ろしの“哲学書”「哲学なんていらない哲学」を12月24日(水)に発売する。本作の誕生秘話や、書籍に込めた思い、そして胸に秘めた感情をたっぷり語ってもらった。
書籍作りは「音楽を作るときと似ている」
――今回書籍化に至ったきっかけを教えてください。
素直に本を書きたい、と思ったんです。きっかけはよく分からないし、これまで本を書きたいと思ったことがなかったけど、でも初めて書きたい思いが芽生えました。きっとその感情が一定ではなくて、どんどん変わっていくものだから、今書いておこうという感じです。
──発売間近となりましたが、今の心境はいかがですか?
結構短期間で書いたから「これでいいのかな?」みたいな…ちょっとドキドキ感はあります。
──本の執筆はどのように進められましたか?
音楽を作るときと似ていて、夜中に書いたりして進めました。書き方とかがやっぱり難しくて詰まることもあったけど、自分の経験とか、自分が何を吸収してきたのかを書こうと思って。
今まで持っていた考えを書いているつもりだったんだけど、書いているうちに「自分はこういう考えなんだな」って整理されたり、気づきになったりすることは結構ありました。
本を書いた理由は「誰かに刺さる可能性があれば…」
──タイトル「哲学なんていらない哲学」にはどんな思いが込められていますか?
「◯◯なんて」っていう否定的な言葉だけど、それを言っちゃうこと自体がもう哲学だなって。別に僕の言葉を人生の道しるべにしなくていいし、分からなくてもいい。みんながこれを読んでどう解釈してもいい。道に迷った時のお守りみたいにしてくれてもいいし、どんな意見もうれしいです。
──執筆した内容を、今は「読んでほしくない」という気持ちもある?
当たり前のこととか、どうでもいいようなことをあえて書いたんだけど、改めて読むとちょっと恥ずかしい。でも、僕にとっての当たり前が、誰かにとっては当たり前じゃないかもしれないし、それが誰かの新しい思考や感情になる可能性が少しでもあるなら…まあ、出す意味があるかなって感じです。
──写真家の松岡一哲さんが撮影されていますが、どんな撮影でしたか?
特に「こうしてほしい」とかはなくて、作り込まない自然な流れで撮ってもらいました。松岡さんの写真は、ピントが合ってなかったり、ぼやけていたりするんだけど、それが逆に僕の中にある柔らかい光とか、内面を鋭く引き出してくれているなって思います。
書名:哲学なんていらない哲学
著者:あの
発売:12月24日(水)
発売・発行:株式会社KADOKAWA
写真:松岡一哲
https://www.kadokawa.co.jp/product/322506001161/




























