
アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」(毎週日曜昼4:30-5:00、TBS系ほか/ABEMA・ディズニープラス・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第21話「有マ記念」が12月7日に放送された。オグリキャップ(CV.高柳知葉)、タマモクロス(CV.大空直美)の最後の対決となる有マ記念。それぞれのウマ娘、見守る陣営の胸中が描かれる丁寧な演出のもと、レースはスタート。ディクタストライカ(CV.花守ゆみり)に起こるアクシデント、タマモクロスのスパートまでが一気に展開した。(以降、ネタバレが含まれます)
レース前に丁寧に描かれたキャラクター間のドラマ
12月25日、中山レース場で行われる年内最後の大レース、GI有マ記念。観客スタンドには北原穣(CV.小西克幸)、フジマサマーチ(CV.伊瀬茉莉也)らカサマツ組もオグリの応援に駆け付けていた。そして、スタンドの別の場所では六平銀次郎(CV.大塚芳忠)、ベルノライト(CV.瀬戸桃子)もオグリを見守っていた。
本作はドラマティックに描かれるレースシーンもさることながら、オグリやタマモ、周辺のキャラクターのドラマも丁寧に描かれているのが評価を高めているところだ。今回もオグリ陣営やカサマツ組だけでなく、各ウマ娘とトレーナーの絆もしっかり映される。特にタマモを思いやり泣く小宮山勝美トレーナー(CV.白石涼子)を、小さな体で抱きしめるタマモの姿はとても心が温まるシーンだった。
そして、本バ場へ向かうオグリの前にはシンボリルドルフ(CV.田所あずさ)が現れる。オグリの実力を見くびり、正しく評価できなかったことを謝罪するルドルフ。中央に呼んでくれたことを感謝するオグリ。このタイミングで2人の再会を持ってくるという憎い演出だった。
これらのシーンはXでも話題になり、「小宮山ちゃん、本当にタマのトレーナーで良かったね」「あの抱擁シーンはシングレ史に残る名シーン」「オグリの目が完全に怪物に戻ってた。タマモへの敬意=全力で勝つこと」「オグリを送り出すルドルフ、完全に時代を任せた合図」など、多数の感想が寄せられていた。
ディクタストライカにアクシデント、オグリが驚愕する白い稲妻の猛追

レースではディクタストライカが出遅れ、しかもゲートにぶつけた額から出血し、左目の視界が失われるというアクシデントに見舞われる。このディクタのケガだが、現実の1988年の有馬記念に重ね合わせると、ディクタのモチーフと推察されているサッカーボーイがゲートにぶつかり、鼻血を出しながら走るというアクシデントに見舞われている。史実を知る競馬ファンにとっては、こういう形でドラマに入れ込んでくるのは感嘆したところだろう。
オグリは中団のやや前、自分の走りやすいように走れという六平トレーナーのアドバイスを受け、考えるよりも感覚で走っていた。さらに、一周目でやってきた直線の急勾配では、ベルノが考えてくれたオグリの前傾フォームに合わせた走法を実践。ペースを乱すことなく駆け上がっていく。
一方、後方外側に待機していたのはタマモ。得意の直線追い込みを狙っているのかと思えたとき、稲妻が迸る。「ヌルいなぁ」と発した直後、3コーナー突入前で早くもスパート。その加速がどれほどのものか、前で振り向くオグリの驚愕する表情が物語っていた。
放送後には「シングレのアニメ化、ここまで丁寧にやってくれると思わなかった」「タマモクロスの引退レースとしての寂しさと有マ記念の熱さのバランスが神がかってた」「ディクタの執念の塊みたいな走りに鳥肌立った」などのコメントが殺到。
次週は最終コーナーから直線での勝負になるが、早いスパートをかけたタマモはゴール前の急勾配を駆け上がれるのか。負傷したディクタ、勝負所を見極めるクリーク、そして、オグリが領域《ゾーン》に入ることができるのかも注目になる。
◆文=鈴木康道
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
▼ABEMAで「ウマ娘 シンデレラグレイ」を見る
https://abema.tv/video/title/512-12
▼Disney+で「ウマ娘 シンデレラグレイ」を見る
「ウマ娘 シンデレラグレイ」視聴ページ
▼Huluで「ウマ娘 シンデレラグレイ」を見る
https://www.hulu.jp/umamusume-cinderellagray
▼Leminoで「ウマ娘 シンデレラグレイ」を見る▼
「ウマ娘 シンデレラグレイ」視聴ページ
▼TVerで「ウマ娘 シンデレラグレイ」を見る▼[
https://tver.jp/series/sr21n2vvzs










































