
AKB48が12月7日、東京・日本武道館で「AKB48 20th Year Live Tour 2025 ~あの頃、青春でした。これから、青春です~ 20周年記念コンサート Part3」を開催した。OGが多数出演し、4日間6公演にわたり開催した20周年記念コンサートの大千秋楽となる同公演。前田敦子が涙を流しながら、20周年イヤーに参加することへの葛藤を明かした。
これまで在籍した361人のうち183人が来場
アンコールのMCで、高橋みなみは「AKB48のこの20年の歴史の中で、兼任メンバーを含めると361人が在籍したことになっています。そして今日、スケジュールの調整がなかなか都合が合わず、全てのメンバーが来ることはかないませんでしたが、今日この場所には183人のメンバーに来ていただいています」と明かす。
「こうして20周年だから卒業生がそろうというのは、私は当たり前のことではないと思っています。卒業して環境も変わって、守るべきものも増え、それでも今日この場所にみんなが集まってきたのは、やはりここが、AKB48が私たちにとっての青春だからです。この景色が見られたことは当たり前ではなく、現役のメンバー、そしてファンの皆さんがAKB48を愛し、この20年までつないで来てくれたからだと思っています。卒業生を代表し、感謝を伝えさせてください。ありがとうございます」と深々と頭を下げた。

前田敦子「やっぱり秋元先生にお礼が言いたい」
前田敦子が高橋みなみに「泣いてる~」といじるも、前田の目にも涙が。「珍しい」と驚く高橋から「20周年、どうですか?」とコメントを求められた前田は、号泣しながら「私はやっぱり秋元先生にお礼が言いたいです。だってさ、20年も頑張ってくれてさ、こんな娘たちがいっぱいてさ、大変だと思うよ。どんどん勝手に卒業していっちゃうしさ。そんな中でも、ずっと曲を作り続けてきてくれて」と感謝を述べる。
「今回、たかみなが秋元先生が乗り移ったかのように、今回みんなを集めてくれました。この日まで半年以上前から一人ずつ喋って今日に至るんですけど。そうですね、そんな簡単な気持ちでやっぱり立てなかったなというのが正直な気持ちなんですけど、そんな時に秋元先生が『今のAKB48にもう一度、力を貸してほしい』っていうメールをくれて。すごく悩んでいたことが伝わっていたんだなと。私たちがどこまで出るべきなんだろうか、20周年と言っても私たちはOGであって卒業メンバーなので、今のメンバー、頑張っているメンバーが輝いてほしいなっていうのが正直な気持ちだったので、どこまで参加するべきなのか、実はすごく悩んだんですけど、みんなそうだと思います」と葛藤があったと告白。
「でも、『ここからもう一回AKB48をみんなの元に大きく届けられるように背中を押してほしい』ってことを秋元先生に言ってもらって、最後まで頑張ろう。12月31日、紅白歌合戦も決まりましたし、そこまではみんなで頑張って、そこからは『現役メンバー、みんなで頑張れ』っていうことで、私たちOGは背中を押せたらいいなと思っています」と、今回の20周年イヤーに参加した心境を打ち明けた。
続けて「なので改めて秋元先生、いると思いますよ。秋元先生!」と客席に目を向けると、スタンド席に座り、手を振って応える秋元氏が大画面に映し出され、高橋みなみのコールで会場は「やすし! やすし! やすし!」の大合唱に。そして、メンバー全員で「ありがとう!」と感謝を伝えた。

倉野尾成美「20年がつながっていた」
現役メンバーを代表し、4代目AKB48グループ総監督の倉野尾成美は「20周年という節目の時に、こうして駆けつけてくださる先輩方だったり、本当に忙しい中なのに現役に混じって、現役に負けないぐらいの、あの時のままのAKB48の姿をこんなに間近で見ることができて、現役メンバーとしても本当に刺激を頂きましたし、本当に多くの人の支えがあって、この20周年を迎えられていると思います」と振り返る。
「20年という歴史があるからこそ、AKB48ってどこまで歴史をつないでいけたらいいのかというか、継承していくものとか、逆にそのとらわれすぎてどうしていいか分からない時とかも実はありましたけど、今日このステージに立って、20年がつながっていたんだなって。一つになったような夢のようなステージで、私たち現役もいろんな時期がありましたけど、こうやって20周年まで自分たちの歴史をつなげることができて、本当に良かったなと思います」と胸を張った。































