
AKB48が12月7日、東京・日本武道館で「AKB48 20th Year Live Tour 2025 ~あの頃、青春でした。これから、青春です~ 20周年記念コンサート Part3」を開催した。OGが多数出演し、4日間6公演にわたり開催した20周年記念コンサートの大千秋楽となる同公演。現役メンバーのみで行われたWアンコールで、67枚シングルの発売決定と選抜メンバー、春コンサート開催決定を発表した他、4代目AKB48グループ総監督の倉野尾成美が、20周年記念コンサートを終えた心境を語った。
「AKB48であることに愛とプライドを持って、これからも頑張っていきたい」
Wアンコールの最後の曲を前に、倉野尾は「改めてこのAKB48の20周年の1年を振り返ると、卒業生の皆さんだったり、秋本さんをはじめとするスタッフの皆さんだったり、本当にたくさんの方のお力添えがあって、今こうして武道館公演を終えようとしています。先輩方が引っ張ってくださって、この20周年コンはここまで来ることができたし、リハーサル期間だったり本番期間でも、たくさん先輩方が格好良い背中だったり、今日もこんなに熱気に包まれた会場だったり、本当に私たちだけじゃ見ることができなかった景色を、先輩のおかげで見ることができたと思っています」と振り返る。
「そうやって格好良い背中をたくさん見せてくださったからこそ、気付けば私たち現役メンバーは、どこか悔しいという気持ちでこのコンサートをやっている時がありました。その偉大さにどれだけ近づけるのかなとか、自分たちでどこまでできるんだろうとか、私たちはこのままでいいのだろうかとか、たくさん悩む機会もありました」と本音を吐露。
「でも、こうやって刺激を頂いたから、私たちはまだまだ頑張りたいという気持ちにもなれましたし、こうやってつないできたAKB48っていうものが改めて大好きなんだなって思ったし、やっぱりAKB48であることに愛とプライドを持って、これからも活動を頑張っていきたいなと思いました。こんなに素晴らしい景色を見せてくださって本当にうれしいですし、これからは自分たちがこの景色を見られるように頑張っていきたいと。21年目は先輩方の力ではなく、自分たちで作り上げていくと思います。大変なこともたくさんあるかと思うんですけども、全力でこれからもAKB48を大切に守っていきたいと思いますので、これからもAKB48の応援をよろしくお願いします」と、21年目に向けて意気込みを見せた。

19期生・伊藤百花が初センターに「AKB48はもっと上を目指していく」
その後、映像で2026年2月25日(水)に67枚目シングル発売が決定したことと選抜メンバー、さらに4月3日(金)~5日(日)に東京・代々木競技場第一体育館で開催される春コンサートが発表された。
21年目第1弾となるシングルの選抜メンバーは、秋山由奈、新井彩永、伊藤百花、小栗有以、川村結衣、工藤華純、倉野尾成美、佐藤綺星、下尾みう、田口愛佳、千葉恵里、橋本恵理子、花田藍衣、八木愛月、向井地美音、山内瑞葵。初選抜は川村、工藤の二人、そしてセンターには12月4日に正規メンバー昇格が発表されたばかりの19期生・伊藤が選ばれた。
伊藤は「21年目のシングルの1枚目のシングルになるということで、私自身、先日昇格させていただいたばかりで、とても不安なことも大きいですし、さっきなるさん(倉野尾)が言ってくださったことと同じことをすごく考えていて、このコンサート期間で正直、先輩方にすごく圧倒されました。本当に先輩方は偉大で、歴史の重みを本当に感じました。だからこそ、20周年でこんなにすてきな経験をさせていただいて、たくさんたくさん目で見て盗もうと頑張って練習しました」と、OGたちと過ごした貴重な期間を回顧。
「ここにいらっしゃる皆さんは、私のことを知らない方がほとんどだと思います。21年目もAKB48として20年間の歴史をたくさん感じて、先輩方が築いてくださった歴史と共に、私たちAKB48はもっともっと上を目指しています。私がこんなことよりもあれなんですけど…もっともっと上を目指しています。なので、ここの会場でも配信でも、私たちをここで知ってくださった方で、“AKB48っていいな”って思ってくださった方、皆さんこれから一緒についてきてくださったらうれしいです。67枚目シングルよろしくお願いします!」と涙ながらに呼びかけた。
最後に、倉野尾が「こうやって21年目も、シングルが出たり大きい会場でコンサートをやらせていただくことになって、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。この20周年イヤーはこの12月末、紅白までで終わってしまいますが、この21年目以降は私たちの時代、第2期黄金時代を築いていく時代だと思います。ここにいるメンバーだったり、そしてファンの皆さんと見たい景色がまだまだたくさんあります。東京ドームのステージに立てる日まで全力で頑張っていきたいと思いますので、改めましてAKB48の応援をこれからもよろしくお願いします」と力強く宣言。
現役メンバー全員による「ここからだ」で、20周年記念コンサートはフィナーレを迎えた。




























