
夏帆と竹内涼真がW主演を務める火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)が、いよいよ12月9日(火)放送の第10話で最終回を迎える。最終回に先駆けて、本作を手掛けた杉田彩佳プロデューサーにインタビューを敢行。本作との出会いをはじめ、撮影現場の雰囲気や本作に込めた思いなどを語ってもらった。
「あたりまえ」を見直していく“成長&再生ロマンスコメディー”
本作は、「第26回手塚治虫文化賞」で新生賞を受賞した漫画家・谷口菜津子が手掛けた同名漫画をドラマ化。完璧だったはずの恋人生活に終止符を打った男女の姿を通して、現代日本の「あたりまえ」を見直していく“成長&再生ロマンスコメディー”だ。
物語の主人公は、恋人のために手の込んだ料理を作り、“恋人ファースト”な彼女を演じてきたゆえに、次第に自分を見失ってしまった女性・山岸鮎美(夏帆)と、鮎美の彼氏で令和の時代には少し珍しい「料理は女が作って当たり前!」という亭主関白思考な海老原勝男(竹内)。
大学時代に付き合い始めた2人は、同居にも慣れ、順調に交際を続けているように思えたが、勝男がプロポーズした直後に別れてしまう。その原因の一つとなった「料理を作る」というきっかけを通じて、2人は“当たり前”と思っていたものを見つめ直し成長していく。
また、2人を取り巻くキャラクターとして、鮎美と別れた勝男がマッチングアプリで出会う初めての女友達・柏倉椿役の中条あやみ、勝男の恋のライバルとなるミナト役の青木柚、勝男の料理上手な後輩・白崎ルイ役の前原瑞樹、鮎美の運命を変える個性爆発美容師・吉井渚役のサーヤ、渚の夫で情報通のバーテンダー・吉井太平役の楽駆、勝男の後輩・南川あみな役の杏花らが出演する。
「見ている方々の変わりたいと思う背中を押す要素になっていたら」
――まずは原作との出会いについて教えてください。
上司から「この漫画、面白いから読んでみて」と勧められたことがきっかけです。私自身、谷口菜津子先生の「まめとむぎ」(双葉社)という漫画が好きだったので、「『まめとむぎ』の作者の方だ」という感覚で読み始めました。「こういうテーマでドラマ化したいです」と企画書を書いて相談したことが映像化につながりました。
――原作の谷口菜津子先生から「勝男を見て、周りの人たちがそれを見て変わっていく、背中を押すような感じにできたら」とリクエストがあったと聞きました。特にどんなところを大切にしたか教えてください。
特に竹内涼真さんも意識してくれたところだと思いますが、素直と無邪気、あと悪気がないところの塩梅。一度変わろうと決めたら一直線なんですよね。谷口先生が描いていた原作の勝男もすごく真っすぐな人物だったので、見ている方々の変わりたいと思う背中を押す要素になっていたらいいなと思っています。



































