
高橋留美子原作の完全新作TVアニメ「らんま1/2」の第17話が11月2日に放送された。商店街の格闘出前レースにらんま、あかね、シャンプーが参戦し、ゴールの九能家を目指す。盛大な勘違い劇場を繰り広げるも、ラストに男気を見せた九能に視聴者から好感の声が続出した。(以降、ネタバレを含みます)
「らんま1/2」
原作は、1987年から1996年まで「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されていた高橋留美子による同名漫画。水をかぶると女の子になってしまう呪いをかけられた早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディだ。
最初のTVアニメが1989年から1992年にかけて放送。劇場版アニメやOVAも制作されたほか、2011年に日本テレビで賀来賢人、新垣結衣、夏菜で実写ドラマ化された。そんな「らんま1/2」が約30年ぶりに完全新作アニメ化され、第1期が2024年10~12月に放送された。そして、2025年10月より第2期がスタート。第1期に続き、「呪術廻戦」や「チェンソーマン」などの人気アニメを手がけたMAPPAが制作を担当する。
九能帯刀の“勘違い劇場”開幕

第17話では、九能帯刀(CV:杉田智和)が久々の本格登場となった。九能は、あかね(CV:日高のり子)と乱馬(CV:山口勝平)が通う風林館高校の2年生で剣道部主将。もともとはあかねに想いを寄せており、許婚の乱馬を敵視していたが、女の姿になったらんま(CV:林原めぐみ)に一目惚れ。以来、どちらからも言い寄られていないにもかかわらず、2人の間で勝手に揺れている。
この日、夢の中で2人から「今日こそはどっちが好きか選んでちょうだい」と迫られた九能は自分の気持ちに決着をつけようと天道家へ。許可もなく家に上がるなり、あかねにバラの花束を渡し、「どこにいるのかいつ会えるかもわからないおさげの女より、いつもそばにいる君を愛していると気づいた僕だった」と交際を申し込んだ。
しかし、いざ“おさげの女“ことらんまを目にすると九能は再び葛藤。悩んだ末に力技で花束を真っ二つにし、それぞれに渡すと、「やはり2人とも捨てがたーい!」と叫んだ。さらに九能はあかねとらんまを家に招待し、先に着いた方と交際すると約束する。勝手に話を進める九能にあかねは終始冷めた目で対応。最終的に九能はキレたらんまに足蹴りされ、「待ってるぞ!」と言いながら空へと消えていった。
愛が深すぎる!視聴者が思わず感心した九能の行動とは
そんな矢先、商店街で毎年恒例の「ミス格闘出前レース」が開催される。ミス格闘出前レースとは、指定された家に一番早く配達した店が優勝というシンプルな大会。優勝した店の店主は1年間商店街の会長になれるとだけあって、各店主は選手選びに躍起だ。シャンプー(CV:佐久間レイ)はもちろん「猫飯店」から、あかねとらんまも他の店から頼まれてレースに出場することになる。
そして、ゴールに選ばれたのはなんと九能の家だった。そうとは知らないまま、スタートを切った3人。まずシャンプーがらんまから優勝したらデートをするという約束を取り付け、あかねはそれを阻止すべく、互いに一歩も譲らない熱戦を繰り広げた。
一方、あかねとらんまが自分のために戦っていると信じて疑わない九能は、3人が同時にゴールすると「まさか2人ともそんなにまでぼくのことを!」と涙を流して大歓喜。さらにシャンプーまでもが自分に好意を寄せていると勘違いする九能をよそに、あかねたちは「最初に出前の品を食べさせた者が優勝」の最終決戦に突入する。
3人が激しく争っている間も「ここまでみんなに慕われてしまっては誰を選んでも角が立つ」「これ以上、僕のことで争うのは…」と一人で盛り上がっていた九能。これには視聴者もドン引きかと思いきや、ラストで池に落ちて台無しになったらんまのラーメンを食べるという男気を見せ、「九能先輩、愛だけで金魚入っているラーメン美味しく食べてくれるの優しい」「このラーメンを食べれる九能先輩、愛が深すぎる〜」「恋人の心遣いを無駄にしない漢、九能。あんた立派だよ…!」意外にも好感度を獲得していた。
※日高のり子の高は、正しくは「はしごだか」
■文/苫とり子




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