
1月4日(日)に阿部サダヲ主演の「スペシャルドラマ『新年早々 不適切にもほどがある! ~真面目な話、しちゃダメですか?~』」(夜9:00-11:30、TBS系)が放送される。同作は、TBSで2024年1月期に放送された金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」の続編で、宮藤官九郎が脚本を手掛ける完全オリジナルストーリー。
話題の“意識低い系タイムスリップコメディー”が復活
前作では、阿部演じる中学校の体育教師で昭和のおじさん・小川市郎が、1986年から令和の時代へタイムスリップし、令和では“不適切”なコンプライアンス度外視の発言をさく裂。コンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるきっかけを与えていく“意識低い系タイムスリップコメディー”として好評を博した。
スペシャルドラマでは、市郎の元に未来からタイムマシン型バスの開発者・83歳の井上昌和(小野武彦)が現れ、「好きな時代に行きましょう!」とタイムトンネルへと誘う。好きな時代に行けるようになった市郎は、娘・純子(河合優実)の未来を変えるために再び立ち上がり、今度は令和だけでなく、さらなる未来にも過去にもタイムスリップし、行く先々で人々をかき回していく。
このたび、同作のプロデューサーを務める磯山晶氏に、連続ドラマから続く世界をどのように再構築したのか、作品に込めた狙いを聞いた。
奇しくも実際の政局とリンク「女性総理はもう誕生していますよね」

――女性総理が誕生するなど“世相”を捉えた物語ですが、今回のストーリーはどのように決まっていきましたか?
連続ドラマの最終回で井上が、「どの時代にも行けるタイムトンネルを発見した」と言って終わったので、どの時代にも行ける話にしようというところから始まりました。
「そうなると気軽に未来にも行けるよね、じゃあ未来の日本ってどうなっている?」という打ち合わせになったんです。そうしたら「女性総理はもう誕生していますよね」という流れになって。「じゃあ誕生したあとに、現代でいうキャンセルカルチャー的な事件が起きて、その総理の立場すら危うくなる。そこに市郎が関わる騒動がいいですね」と。
その後、実際に“女性総理が誕生しちゃうかも”という政局になり、「これは本当に起きてしまうのでは…?」という話にもなったんですけど、もう撮り終えていたので(笑)。
サブタイトルになっている「真面目な話、しちゃダメですか?」は、早い段階で決まりました。日本人って真面目な議論を避けがちで、ディベートや論争が人間関係に影響することを恐れて、自分の意見を抑えちゃうところがあるので、「もっと言っていこうよ」という話を宮藤(官九郎)さんとして。その結果、今回のスペシャルドラマになりました。
――前作から続く“市郎が昔を引き合いに現代を語る”という構図も生きているんですね。
そうですね。でも今回、「なんで真面目な話しちゃいけないの?」と問い直すのは、仲里依紗さん演じる犬島渚なんです。市郎の時代って、“言い合いするのが当たり前”みたいな政治家がいた時代ですし。現代日本が“当たり障りない会話”に持っていこうとしがちですよね、という視点ですね。

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