ヴァランと手を組んだクオリッチ
1作目、2作目では地球人(スカイ・ピープル)対ナヴィという構図だったが、3作目は少し違っている。ジェイクを追うクオリッチが、ナヴィでありながらパンドラを憎むアッシュ族のヴァランと手を組んだ。炎を使うヴァランの力はクオリッチも一目を置くほど強力で、共闘を持ち掛け、ヴァランたちアッシュ族は武器も手に入れることとなった。
強力な敵との戦闘。バトルシーンも前作以上にスケール、迫力を増しており、3D映像による没入感と相まって、体感度も断然高くなっている。
「家族はいつも一緒」と、サリー一家の団結力の強さが前作でも描かれていたが、“家族”や“親子”、“兄弟”といったつながり、絆の大切さも、今作はより強く描かれている。サリー家の次男ロアクは、優秀な兄と比べて悩むことが多かったが、兄を亡くしたことで変化が。スパイダーはジェイクとクオリッチという2人の父親に対する思いが複雑に交錯する。
亡きグレース博士のアバターから生まれた養女のキリは、前作でも「他と違う」「自分は変だ」と内省的になることも多かったが、自分自身ときちんと向き合おうとする。詳細は控えるが、本作においてスパイダーとキリはキーパーソン的な存在といえる。
感動的なストーリーに加え、美しい3Dの世界を表現し、映画の概念を覆した「アバター」。その世界をより広げ、“家族の絆”を強く感じさせた「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」。憎しみや悲しみなどによって感情を揺さぶり、より深い部分へと誘う「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」。作品ごとに「アバター」シリーズは進化している。
これまで以上に重厚で壮大な本作も、映画館の大きなスクリーンだからこそ体感できる没入感たっぷりな作品となっている。
「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」は全国で公開中、「アバター」過去作はディズニープラスで配信中。
◆文=田中隆信
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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