
ジョージ・ルーカスが生み出した「スター・ウォーズ」シリーズの劇場公開7作目にあたる「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(エピソード7)」は、2015年12月18日に全世界同時公開された。2025年12月18日(木)に公開10周年を迎えることを記念し、本作について振り返る(以下ネタバレを含みます)。
「ジェダイの帰還(エピソード6)」から約30年後の銀河が舞台
フォースをめぐる新たな戦いを描く続三部作の始まりとなる「フォースの覚醒」の舞台は、「ジェダイの帰還(エピソード6)」から約30年後の銀河。
砂漠の惑星ジャクーで家族を待ちながら孤独に生きるレイは、ファースト・オーダーから脱走した元ストームトルーパーのフィンと出会い、砂漠をさまよっていたドロイドBB-8を持ち主に届けるため、放置されていたオンボロの宇宙船に乗り込み銀河の旅に出る。
この宇宙船が“ならず者”ハン・ソロの愛船ミレニアム・ファルコンで、ハン・ソロとその生涯の相棒チューバッカと出会ったことから、レイたちはレイア率いるレジスタンスに加わることになる。
そして、かつてルークやアナキン・スカイウォーカーが使ったライトセーバーを手にしたレイは内に秘めたフォースの力を覚醒させ、赤い十字のライトセーバーを操る最大の敵カイロ・レンとの銀河の運命を巡る戦いに挑んでいく。
全国一斉に同時刻に公開 紅白歌合戦では嵐と共演
本作は公開を迎える前から、映画のタイトルをはじめ、新キャラクターの情報や物語の一端を映した映像が発表されるたびに全世界で大きな反響があり、日本では北海道の雪祭りや青森のねぶた、鳥取砂丘の砂像、飛行機や電車のラッピングなど全国各地に「スター・ウォーズ」の姿が見られた。
全国の映画館で一斉に12月18日夜6時30分に公開され、公開日には、ファンの間で聖地とされる有楽町の日劇に若い世代から往年のファンまで約1000人がキャラクターになりきったコスチューム姿で集結。TOHOシネマズ六本木ヒルズでは劇場完全ジャックが行われ、集まった約1500人のファンによるカウントダウンの大合唱が鳴り響き、同時刻以降の上映は「フォースの覚醒」のみという体制が敷かれた。
上映が始まりオープニングロゴがスクリーンに映し出されると劇場内には大きな拍手が起こり、「スター・ウォーズ」の続きの物語が描かれていることに涙するファンも見られた。
年末には第66回NHK紅白歌合戦にもBB-8やR2-D2が登場し、ジェダイさながらの衣装に身を包んだ嵐と共演。日本の興行収入は約116億円を突破、全米では17億ドルを超える興行収入を記録した。
そんな“スター・ウォーズ現象”を巻き起こした公開日から10年経つ今も、カイロ・レンを主人公にした映画制作を望む熱い声がファンからあがるほど「フォースの覚醒」は人気作となっている。
そして、2026年5月22日(金)にはオリジナルドラマシリーズ「マンダロリアン」に登場する孤高の賞金稼ぎマンダロリアンと強大なフォースを秘めたグローグーの新たな冒険を描く新作映画「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」が日米同時公開を迎え、7年ぶりに映画館に「スター・ウォーズ」が帰ってくる。
なお、「スター・ウォーズ」シリーズ作品は、ディズニープラスにて配信中。

世界文化社
発売日: 2025/10/30




























