
12月5日に日本公開されたディズニー・アニメーション映画「ズートピア2」が、公開3日間の動員数は131万3347人、興行収入は18億9106万円を記録し、週末興行収入と動員数ランキングともに1位。実写も含めたこれまでに公開された洋画オープニング(先行上映等除く)史上歴代No.2となった。公開2週目のランキングでもNo.1の座を独占するなど、大ヒットを記録している。また、「第83回ゴールデン・グローブ賞」のアニメーション映画賞&シネマティック・ボックスオフィス・アチーブメントにノミネートされるなど絶好調の本作で、前作に続いてジュディ・ホップスの日本版声優を務める上戸彩にインタビューを実施。収録時のエピソードや個性豊かな共演者の話、2026年の意気込みなどを語ってもらった。
ウサギのジュディ&キツネのニックのバディ再び
本作は、2016年に公開された映画「ズートピア」(ディズニープラスで配信中)の続編。動物たちが人間のように暮らす夢の都市“ズートピア”を舞台に、頑張り屋なウサギの警察官・ジュディ(CV:上戸)と皮肉屋だけど根は優しいキツネのニック(CV:森川智之)が、捜査官バディとして事件に挑む姿を描く。
前作から9年たっているが、物語はジュディがニックとバディを組んで1週間後という設定。ある日、ズートピアにいないはずの爬虫類、ヘビの指名手配犯・ゲイリー(CV:下野紘)が出現し、ズートピア誕生の裏に隠された驚くべき秘密が明らかになる――。
日本版では、ジュディ役の上戸とニック役の森川、ゲイリー役の下野をはじめ、ズートピアの“陰謀論”を語る行動力に満ちたビーバーの配信者・ニブルズ役の江口のりこ、ズートピアの創設者一族でオオヤマネコの御曹司・パウバート役の山田涼介(Hey! Say! JUMP)、ヘビのゲイリーの手掛かりを知るトカゲの重鎮・ヘイスース役の柄本明ら豪華な顔触れが個性豊かなキャラクターの声を担当している。
――前作は世界的に大ヒットを記録しましたが、ジュディ役の続投決定が発表されたときに周囲ではどんな反響がありましたか?
普段のお仕事とは違う反応がありました。ママ友さんや地元の友達が喜んでくれています。「ズートピア」という作品は私の中で宝物のような存在。子どもたちにも喜んでもらえるようなお仕事にはなかなか出会えないので、私自身もすごくうれしいです。
――あらためてジュディのどんなところに魅力を感じますか?
まずはビジュアル(笑)。モフモフしていて触りたくなるくらいかわいいです。ジュディは初めて警察官になったウサギ。その芯の強さや負けず嫌いな性格、弱い者いじめが嫌いな正義感の強さにちょっと同志みたいなものを感じますし、そういう人でありたいなと思える存在でもあります。
役作りのために「前作を何回も見返しました」
――作品自体は前作から9年たっていますが、物語の中では1週間後という設定。かなり間隔が空いている状況の中で、どんなアプローチをしながらアフレコに臨みましたか?
「ズートピア」はファンがとても多い作品なので、9年というブランクを見ている人に感じ取られないように前作を何回も見返しました。もうジュディの声を耳でコピーできるくらい(笑)。アフレコ現場に向かう車の中でもずっと聞いていました。
――家でも声を出して練習したんですか?
ふとセリフをしゃべったりして声を出していました。でも、そのときに子どもから「今のはママの声だね」というダメ出しが…。
――なかなか手厳しいですね。
そうなんですよ(笑)。ジュディは見た目がかわいいから、どうしてもキーが高めの声を出してしまいがち。でも、警察官としての芯の強さを表現しないといけないシーンもあるので、ちょっと喉を太くするような感じを意識しながらそういう気持ちのモードを入れたお芝居を心掛けました。
早口でしゃべる場面では、勢いをつけながら難しいセリフを言ったりすることが多くて。セリフが流れないよう見ている人が聞きやすい滑舌を意識しました。
――監督から何かディレクションを受けましたか?
それが、声のお芝居に関してはあまりなかったんです。本国と日本語のセリフの尺を合わせるために言葉を足したり、ちょっとゆっくりしゃべったり。その時間の調整が多かったです。
――前作も同じような感じだったんですか?
前回はたくさんありました。もうちょっとこうしてほしいというニュアンスのリクエストを頂き、いろいろ引き出してもらいました。今回は環境が少し変わりましたので、スタッフと何度も綿密な相談を繰り返しながら、進めてきました。


KADOKAWA
発売日: 2025/12/05

































