YOSHIKIが約2年半ぶりとなるクラシカル公演として、「YOSHIKI CLASSICAL 2026 覚醒前夜 ー Tokyo 3 Nights 世界への第一章」を開催することを発表した。12月18日に都内で行われた記者会見に登壇し、公演への思いを話す中で、“今年の漢字一文字”を求められ「涙」と表現。その流れで2026年の一文字も発表した。
東京ガーデンシアターで凱旋公演を開催
音楽のみならず、デザイナーや慈善活動など幅広い分野で活躍するYOSHIKIは「久しぶりに日本でコンサートを行うことが決定しました」と、東京ガーデンシアターで行うことを発表。YOSHIKIがクラシカル公演を開催するのは、2023年10月の「YOSHIKI CLASSICAL 10th Anniversary World Tour with Orchestra 2023 “REQUIEM”」以来、約2年半ぶり。日本人初のサウジアラビア・アルウラ(UNESCO世界遺産Hegra)での公演を成功に収めたYOSHIKIの“凱旋公演”として、2026年4月3日(金)～5日(日)の3日間にわたって東京ガーデンシアターで開催する。
久しぶりのコンサートへ向けた思いを語る中で、YOSHIKIは「2024年に3度目の首(頸椎)の手術をしまして、今もリハビリをしています。実は2回目の手術の人工椎間板がうまく入っていなかったことが発覚したんです。2回目の手術後すぐにX JAPANのコンサートが入っていまして、自業自得なんですけど完治しないままツアーを始めてしまったので、3度目の首の手術の後は非常に敏感になっていました。それもあって念入りにリハビリを続けています」と、2回目の術後以上に慎重にリハビリをしてきたことを打ち明けた。
手術も3度目となると体の負担も大きかったそうで、術後には指の痺れだったり、動きが鈍くなったりして「もうピアノは弾けなくなってしまうのかなぐらいまでなってたんです」と吐露。
その上で「覚醒前夜」というタイトルについて「少しずつディナーショーなどでウォームアップさせていただきまして。先月のサウジアラビア公演で“序章”というか、70分ぐらいのコンサートをしました。完璧なコンサートではなかったんですけど、さらにウォームアップをさせていただきました。来年2026年4月から本格的なアーティスト活動を復活させる。その第一弾として、今回は東京から世界に向かおうと。順次海外の公演も発表になっていくと思いますが、まずは東京でやらせていただくという流れになりました」と、言葉に込めた思いも明かした。
気になるコンサートの内容については「サウジアラビアでも新曲を3曲ほどやらせていただいたんですけど、今度のコンサートは新曲のオンパレードになると思います。とは言っても、今までやってきている皆さんの親しみがある楽曲もやっていこうと思っています。音楽家としてのYOSHIKIも復活というふうに考えています」と、多数の新曲を披露することを約束した。
2025年の漢字は「涙」
また、会見では2025年のYOSHIKIの軌跡が映像とともに流れ、YOSHIKIの口からそれぞれの思い出などを語られたほか、YOSHIKIとスクリーンに映し出された“AI YOSHIKI”がステージ上でユーモアたっぷりに掛け合いをする場面も。和やかな会見となり、終盤には「本当に普通の記者会見で申し訳ないですね(笑)」と、YOSHIKIは恐縮しきりだった。
そんな中、質疑応答の時間には記者からこの時期恒例の「2025年を漢字一文字で表現するなら？」という質問が。YOSHIKIは「漢字ですか～」と少し考え、「すごくリハビリもつらかったし、いろんな悲しいこととかもあったので、今年は『涙』です。前向きに頑張ろうと思いながらもたくさん涙を流しました」と回答。
それを受けて、記者から「来年は明るい年になりそうでしょうか？」と問われると、「来年は驚くようなことが発表できると思っていますので、来年は驚愕の『驚』」と、早くも2026年の一文字まで発表して取材陣を笑わせ、「いろんなことを言いたくてしょうがないんですけど、我慢しているんですよ。来年も楽しみにしていてください」と、2026年には驚くような発表があることを匂わせた。
会見後には2026年1月にリリース予定の新曲「LARMES」、そしてサンタ帽をかぶってクリスマスモードあふれる雰囲気で「Silent Night」をピアノ生演奏し、会場を沸かせた。
◆取材・文＝武原堅人(STABLENT)
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